もくじ

近代産業革命! モノ×インターネット=IoT

『IoT』という言葉をご存知でしょうか?最近、この言葉をあちこちでよく見かけるようになりましたが、一体IoTとは何者なのでしょう? 今回は、近代テクノロジー『IoT』についての特集です。

『IoT』とは何か?

『IoT』急上昇の背景

ココまで来ている! IoT

IoT技術を取り入れた『オムニ家電』とは

十数年前のオムニ家電!? 安心を送信する電気ポットとは?

並木鷹男の経営の原点 第57回「脱ゼネコン、脱公共工事」

シンちゃん・ライくん「それってドーシテ?」その89 お茶のドーシテ?

フィデス社長コラム「フィデスの奇跡! 労働時間2,000時間への挑戦」

編集後記


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『IoT』という言葉をご存知でしょうか?最近、この言葉をあちこちでよく見かけるようになりましたが、一体IoTとは何者なのでしょう? 今回は、近代テクノロジー『IoT』についての特集です。

▽『IoT』とは何か?

IoT【Internet_of_Things】とは、PCやスマートフォン、タブレットといったIT関連機器『以外』のあらゆる『モノ』がインターネットに接続されることを意味します。

これまでインターネットと繋がらなかったモノに対して、ネットにつなげる仕組みを構築し、更に生活を豊かに、仕事を劇的に効率化しようという概念なのです。今まではPCやスマートフォン、タブレットが窓口となってインターネットと接点を持っていましたが、IoTでは、身の回りの『モノ』にセンサー等が組み込まれ、『モノ』が直接インターネットにつながることで、これまで以上に『モノ』が様々な役割を担ってくれます。

例えば、朝目覚まし時計が鳴ると同時に部屋のカーテンが開き、テレビがついてニュースが流れ、絶妙なタイミングでトーストが焼けて…そんなSF映画に出てきそうなシーンが、IoTの技術によって、もう現実の世界で実現可能なレベルにきているのです。それほど大きな影響を与えることから、蒸気機関・電気・コンピュータに続く、第4次産業革命とも言われています。

▽『IoT』急上昇の背景

産業界では既に、M2M【Machine_to _Machine】という概念が広がっており、機器やセンサーが自律的に直接コミュニーケーションを取り、人間が介在する以上の高効率化(スピードアップ・省エネルギー化・低コスト化)を図ることができるようになりました。

IoTは、このM2Mの概念を、我々の日常生活まで広げたもので、これまで家電への連携自体は、古くからアイディアがあったのですが、ネットワーク接続の方法や、コストがネックとなっていました。ところが、スマートフォンの爆発的な普及で状況は一変し、ネット接続におけるWi-Fi関連部品のコストが劇的に低下し、各家庭にはWi-Fi環境が整い、安価な家電にもWi-Fi接続機能を搭載できる時代になり、接続問題はほぼ解決したのです。

また、『IoT』というキャッチーなネーミングも急上昇の後押しとなりました。

◆M2MとIoTの違い

・M2M…人を必ずしも必要としない機械と機械だけの通信概念。
・IoT…M2Mのような動作をしても、最終的には複数の情報の組み合わせにより人に情報が提供される概念。

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▽ココまで来ている! IoT

サン電子株式会社 メガネ型端末『AceReal』

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大型の透過型ディスプレイと2つのカメラセンサーを搭載したメガネ型デバイス『AceReal』は、リアルタイムに空間や物体を把握する空間認識機能による空間情報と、慣性センサーからの情報を統合することにより、目の前の現実空間に3D映像を融合させることができます。

例えばエンジンの製造工場にてこのメガネをかけてみると、ディスプレイ上に作業手順が表示されるとともに、具体的にエンジンのどの部分にどの工具を使うかを明示してくれます。なので、その都度マニュアルを見なくても作業を行うことができるのです。

このような紙やPDFのようなマニュアルでは実現できないようなメンテナンスマニュアルを視界に表示し、業務における作業支援を実現することができるのです。

IDerma 医療センサー搭載テディベア 『Teddy the Guardian』

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病院嫌いな子供にとって、ストレスを感じながらの診察では脈拍値や呼吸状態などの正確なデータが得られません。そこで、このぬいぐるみが活躍するのではないでしょうか。

これは、クロアチアのスタートアップIDermaが開発した、医療センサーを備えたテディベアです。このテディベアのあちこちにセンサーが埋め込まれており、例えば子供がテディベアの足を指で押すと、心拍と血中酸素レベルが測定できます。そのほか、血圧や体温などのデータも得られるようになっており、これらのデータはBluetoothでスマートフォンに送られる仕組みで、子供の平静時の正確なデータを知ることができるのです。

今後は、糖尿病の子供の血糖値を測定できるようにするなど、病気に応じた特殊センサーを備えたぬいぐるみの展開も検討しているとのことです。

▽IoT技術を取り入れた『オムニ家電』とは

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オムニ【omni】とは、ラテン語を語源とする【様々な、あらゆる、すべて】という意味の接頭語です。オムニ家電とは、IoTと家電が結び付いたものを指します。

オムニ家電として今一番注目を集めているのが冷蔵庫です。IoTが搭載されている冷蔵庫は、インターネットとつながっているので、ネットスーパーからその場で食材を注文したりできるようになります。また、冷蔵庫にはカメラが付いているので、買ってきた食材のバーコードを読み取って冷蔵庫にしまっておくことで、在庫状況や賞味期限などをスマホで確認出来るという優れモノなのです。

冷蔵庫の他にも、温度や調理の順番などを、手元のスマホで管理できるセンサー付きフライパンや、お湯がわいたことをスマホに通知してくれるコーヒーメーカーなど、まだまだたくさんのジャンルから展開される予定です。

◆十数年前のオムニ家電!? 安心を送信する電気ポットとは?

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日本では、電気ポットにネット機能をつけたものがすでに2001年に発売されていたのです。その名も『i-PoT(アイポット)』。これはポットの電源を入れた時や使用しているとき、保温中にしているときなどの使用状況を、1日2回、サービス契約者にメールで報告してくれます。

また、ポットに『おでかけ』ボタンがありますので、利用者が外出する際にボタンを押せば、サービス契約者はいつ出かけたのか知ることもできます。まさにポットを通して利用者を見守ることができるIoTなのです。

 

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第57回「脱ゼネコン、脱公共工事」

さて厳しく苦しかった二〇〇〇年、第五十期を必死に乗り越え、V字回復を果たしたのだが、新たな課題が浮かび上がってきた。ありがたいことに全社員が『寝食を忘れる』ほど懸命に頑張ってわが社の窮状を救ってくれたのだが、その反面、社員達は厳しい労働環境に晒されていた。買い手市場真っ盛り、悪徳ゼネコンの発注担当者は、サブコンなんて掃いて捨てるほどある、とばかりにバナナの叩き売り状態、兎も角安ければ良い、と言う卑劣な市場環境にあった。

しかもだ、悪徳ゼネコンの建築現場では電気、空調、給排水衛生などの設備工事業者は外様扱いなのか、「オイコラ!電気屋」と怒鳴られるのは当たり前、工事単価は叩かれ放題、電気工事の工程は無きに等しく、その皺寄せは全て設備工事の現場担当者に押し付けられる。挙句に安全協力会費の名目で、ゴルフだ、飲み会だ、とせびられる。この業界の特質と言うか重層構造の下請け体質に翻弄され、付帯工事業の悲哀を厭と言うほど味合わされる時代でもあった。

それが厭だった、何とか抜け出したかった。うちの可愛い社員が悪徳ゼネコンの現場所長にバカ呼ばわりされ、奴隷のように扱われる、堪えようもなく悔しかった。

一方、公共工事は設備工事業界団体の努力により分離発注制度が確立され、念願の元受での受注が可能であった。しかし役所の発注なので施設を利用するお客様の顔が見えない。しかもこの業界には『談合』と呼ばれる悪弊がはびこり、そこに悪徳な有力者やブローカーまでもが介在してくる。
どうしたら『オイコラ電気屋』の世界から抜け出して元受企業になれるか、どうしたら違法性の高い『談合』から抜け出して正々堂々、天に向かって胸を張れる会社になれるか、必死に考えた。

悩みに悩み、考えに考え、衆知を集めた末に辿り着いた結論は畏れ多くも『脱ゼネコン、脱公共工事』だった。

早速、この方針を経営幹部に話すと営業担当から、で、何処から仕事貰うんですか?ゼネコンも公共工事も取らない、で、どうやって20億円受注するんですか?

無理のない話だが、わが社は元請けを目指すんだ、直需のお客様を開拓するんだ、「オイコラ!電気屋」から逃れたいだろ、一軒一軒、工場のお客様を訪問して直接仕事を頂くんだ、それ以外にわが社が生き残れる道はないんだよ、と必死の形相で訴える。

直接のお客様からお仕事を頂く直需ってのが素晴らしいのは分かります、でも、今、工場のお客様の売り上げが幾らありますか?精々二〇%程度です。それも創業者の時代からご贔屓いただいている優良なお客様からの売り上げです。これから近隣の製造業のお客様を一軒一軒訪問しても既に出入りの業者がいます。わが社でもライバルが入り込まないよう必死に防御しています。ですからライバルだって必死に防戦してきます。そこにどうやって入り込むんですか?しかももし仮にお仕事を頂けても、最初は三万とか五万の小ロットのメンテナンス工事です、これで二〇億円?ですよ。どうやって七万件もの仕事をこなすんですか?一日三〇〇件も工事をしなければならない、無理です、絵空事です。

でもね、社長学セミナーで学んだ、中小業者は直ぐに大型工事を取りたがる、大型の方が収益性も高い、と。だから経営も不安定なんだ。所が面倒で儲からないと言われる小さな工事はどうだ、誰もやり手がいない、だからお客様も困っている、我々の狙い目、隙間産業だよ、そこにはライバルがいないだろう、例えいたとしても戦い易い小さな業者さんだろう、強い大手と戦うのは格好は良い、でも、体力ばかり消耗し、最後には資本力に圧倒され呑み込まれてしまうだけだ。

それよりもこの地域で一番店を目指し顧客を広げ、小さなエリアを寡占化して市場を固め、次の陣地を広げる、この繰り返しで直需のお客様を増やしていこう。苦しいけど、今やらなければ将来に禍根を残す、頼む、やろう、全員でやろうよ。

そして、遂に、経営幹部全員が合意してくれた。

新たな戦い、そう、『百軒覗き営業作戦』がスタートしたのだ。工場のお客様を徹底的に開拓する、門前払いは覚悟の上、経営幹部と営業部員は朝から晩まで片端から県内の製造業のお客様開拓に取り掛かった。先ずは闇雲である。 闇雲に百軒覗きである。

【次回へ続く】

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その89 お茶のドーシテ?

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フィデス社長コラム「フィデスの奇跡! 労働時間2,000時間への挑戦」

ゴールデンウィーク恒例行事の日本民族の大移動を尻目に、何処も出かけず、日ごろ出来ない自宅の環境整備に汗を流した。故郷や行楽地に向かう人や車で、道路や交通機関、行楽地はごった返す様子を報道している。また、喧騒な日常生活から逃れ、海外に渡航する人は50万人を超える。日ごろの鬱憤を晴らすかのように、くたくたになるまで休日を堪能している。何のための休みなのか疑問を感じながらも気持ちはわからないでもない。欧米人から見ると、それは大変不思議な現象として目に映るらしい。それもそのはずだ、『経済協力開発機構』のデータによると、日本の1時間当りの労働生産性は約4,300円。それに対してフランスは6,800円、オランダに至っては約7,000円である。大半の欧米諸国は日本の約1.5倍の労働生産をあげている。

さらに労働時間を比較すると、日本は2,000時間、ドイツやフランスは1,600時間とはっきりとしている。働き方の違いは周知の事実である。労働生産性と労働時間を換算すると、経済大国である日本人が2倍近く働かないと追いつかないことになるのである。しかも、一人当たりのGDP(国内総生産)や年収面でも、欧米諸国に大きく水をあけられている。日本は生産能力、生産性、技術力は世界トップクラスだと認識していた。しかし、このようなデータを突きつけられると驚愕し、落胆を覚える。日本の国民性から、真面目で勤勉であるため、手間隙をかけ、厳格な品質管理で、高い品質を維持している。おもてなしの精神から、24時間365日の営業、過剰なサービス、残業を美徳する風土などの要因から数値の差は生まれていると考えられる。必ずしも、悪いことではない。エコノミックアニマルと揶揄されながら、日本人の特徴である勤勉で真面目な仕事観など「JAPAN AS NO.1」と賞賛された。しかし、その影で未だ連続休暇も取れず、汲々と働き、このまま一生を送ることになってしまうのか。いや、知恵を絞れば、必ず良いアイデアが生まれるはずだ。

オランダでは、国民全員のワークシェアリングにより国家の危機を救った。働きやすい労働環境を整備し、『オランダの奇跡』が生まれた。わが社では、省エネ・地球環境の保護と併せて“働き方”を欧州各国から学ぼうとアメリカ、オランダ、イギリス、フランスと研修旅行を催行してきた。駅員がいないどころか改札もない、職員の姿をあまり見かけなかった。デパートのような小売業も生産性は高い。それは、オランダもフランスも共通していた。合理的である欧米諸国の街を実際に歩いて肌で感じとってきていた。

今期、経営計画発表会で2020年に向け、あるべき姿・Visionを発表した。

その内容は、一人ひとりが技術力を高め、お客様志向のプロフェッショナルとなり、拠点を増強して商品サービスの幅を広げ、多くのお客様に安全で安心・快適な建築・生産設備をご提供する。その上、労働時間2,000時間以内で目標を達成させようとするものである。お客様を増やし、お客様のご要望にはすべてお応えする。その上に労働時間を削減するわけであるので、理不尽な方針であると思う。しかし、建築関連業種は、工事の受注量が変動しやすく、作業が天候にも左右されやすいことから、時間外労働に一定の上限を設けることが難しいということで労働時間の延長に上限がない適用除外業種となっている。悪しき慣習が、長時間労働の温床になり、建設業界では、長労働時間は永遠のテーマの如く、形骸化している。それが、建設業界の担い手不足に繋がり、悪循環となりかねない。業界をあげて魅力的で働き甲斐のある業界になり、若手の入職者を増やすことが急務である。

わが社は指を銜えて待っているわけにはいかない。これからの時代、生き方、働き方が多様化するであろう。処遇改善を図り、積極的に社員を採用し、技術職や営業職においても女性活躍の場を作り出し、幅広く担い手の確保と育成を進める。一人ひとりに合ったワークライフバランス・働き方があるはずだ。決して忘れてはいけないこと、それはお客様満足である。お客様にご提供する価値、サービスを低下させることは、本末転倒である。いや、今まで以上の、日本ならではの“おもてなし”の商品サービスと対応力で安全、安心、快適をご提供する。その上で、欧米並みの労働時間で成果をあげるのだ。2020年まで5年かけて、オランダの奇跡ならぬ、フィデスの奇跡!に挑戦することを改めて誓ったゴールデンウィークであった。

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編集後記

先日、家族で葛西臨海水族園へ行きました。さすが水族館来場者数・東日本№1!というだけあって、かなりの人が来園していました。施設はとても広く、たくさんの水槽があり、飽きることなく魚たちを見ることができました。ちなみに少し前に話題になったマグロですが、今では何事も無かったように、元気に沢山泳いでいましたよ!沢山歩いた順路の最後に、娘が何かを見つけ、向かった先は売店。可愛らしいペンギンや臨海水族館らしいマグロのぬいぐるみが並ぶ中、娘が「ほしい!」といったのは、なんと…メンダコのぬいぐるみでした。本当だ!可愛い!と私も興奮気味に同調し、メンダコは颯爽と我が家の一員になりました。娘との強いDNAのつながりを感じた出来事でした(笑)帰りの車中でメンダコのぬいぐるみを抱えながら眠りにつく娘を見つつ、楽しい一日があっという間に過ぎていくのを感じました。《編集:荒井》