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FIDESレター

侵入を阻止せよ!雷サージと対策-FIDESレター【2025年6月号】

FIDESレター 2025年6月号

侵入を阻止せよ!雷サージと対策

侵入を阻止せよ!雷サージと対策

厄介な侵入者、「雷サージとは?」

雷サージとは、落雷の影響によって瞬間的に発生する過電圧や過電流のことです。雷サージは電力線や通信線などを通って建物の中に侵入し、パソコンや家電製品などの電子機器の破損を引き起こします。近年、日本では地球温暖化の影響によるゲリラ雷雨の増加に比例して雷被害が発生している為、注意が必要です。

厄介な侵入者、「雷サージとは?」

避雷針だけでは防げない!雷害の種類は大きく分けて3種類

直撃雷

直撃雷

直撃雷は一般的な落雷であり、雷が建造物や設備、電線、アンテナ、人体などに直撃する現象を指します。直撃雷によって生じる電圧と電流が非常に大きいのが特徴です。

誘導雷

誘導雷

誘導雷とは、直撃雷を原因として2次的に発生するもので、雷雲間での放電、近傍の樹木や建物への落雷により、電線やケーブル等に過電圧や過電流が誘導される現象を指します。

逆流雷

逆流雷

逆流雷は、建物や大地などへ落雷による対地電位の上昇によって、接地(アース)から逆流してくる過電圧や過電流のことを指します。大地からの逆閃絡(ぎゃくせんらく)現象とも言います。

雷サージを防ぐには『避雷器』が有効

避雷器が盾になって、機器を守ってくれるんだね!

避雷器(SPD)は、雷サージから電子機器等を保護するための装置であり、雷によって発生した雷サージのエネルギーを適切に大地へ逃がす働きをします。建物や電子機器などに流れ込むエネルギーを避雷器によってコントロールすることで、損害を最小限に食い止めることができます。

避雷針と避雷器は何が違う?

避雷針は建物の高い場所に取り付けられ、雷を受け止めて地面に安全に電気を流すことで、建物に直接雷が落ちるのを防ぎます。一方、避雷器は電柱や分電盤などに設置され、雷の電気が電線などを通じて機器に入り込もうとしたときにだけ働き、電気を地面に逃がすことで機械を守ります。避雷針は「雷を受ける装置」、避雷器は「電気機器を守る装置」であり、それぞれ異なる場所と役割になっています。

避雷針と避雷器は何が違う?

ご家庭やオフィス、小規模店舗など、低圧設備の雷サージ対策はコチラ!

分電盤用避雷器

分電盤用避雷器

分電盤に取付ける盤用避雷器は、建物に侵入した雷サージが分電盤に到達すると、そこに設置された避雷器が雷サージを大地に逃がすことで、電気製品に過電圧がかからないよう保護します。アース側から侵入する逆流雷による雷サージにも対応することができます。

電源タップ

電源タップ

電源タップは、近年では高性能な機能を備えた商品も登場しています。誘導雷も侵入雷も防げることができる電源タップは、雷サージ吸収素子に加えてさらにアース端子がついているものもあり、侵入した雷サージを素子で吸収すると同時に、アース端子から大地へ逃がすバイパス回路を搭載しています。

工場や大規模施設など、高圧設備の雷サージ対策はコチラ!

高圧用避雷器

高圧用避雷器

高圧電気を利用する多くの建物は、電柱から電源の引き込みを行っていますが、そこに使用されるPAS(気中負荷開閉器)や引込ケーブル経由の雷による被害が多く報告されています。異常電圧がキュービクル内に侵入すると、変圧器や進相コンデンサ、それらの開閉を担う遮断器や開閉器などにダメージを与え、停電による業務の稼働停止や、損傷した機器の修理費などが発生する恐れがあります。高圧用避雷器(LA:アレスタ)は、キュービクルなどの高圧受電設備に侵入する雷サージの異常電圧を抑制させるために取付けられる電気機器であり、主にPASの二次側に設置するケースが多いです。落雷などの発生時、異常電圧を接地線を通して大地へ放流することで、高圧受電設備を保護します。

雷害対策についてのご相談は、フィデスまで!

雷害対策は、建物規模や用途、設備などによって方法が異なります。弊社フィデスでは、雷のリスクとご予算に応じた、最適な対策を立案させて頂きます。お気軽にご相談下さい。

フリートーク・コラム「戦う働き方」から、「健やかに働く」時代へ

Fides Freetalk Formation

「二十四時間戦エマスカ。」のCMソングに覚えがある方は、私と同世代かもしれません。曲のタイトルは「勇気のしるし」。栄養ドリンクを片手に昼夜を問わずバリバリ働く、ジャパニーズビジネスマンを応援する歌でした。当時の私は、プライベートを楽しみながらも長時間働くことに疑問を持たず、膨大な仕事量を前向きに受け止め、むしろ自らの成長の証だと捉えていました。無限の時間があるかのように働き、それが美徳だとどこかで勘違いをしていたのです。


しかし、そんな時代にもスマートに働く同僚がいました。業務を効率的にこなし、残業も少なく、休暇もしっかりと取る。『シゴデキ』のオーラを纏った人は、今も昔も変わらないと改めて感じます。


時代は移り、「二十四時間戦うこと」は前時代的な価値観となりました。働き方改革が進み、「ワーク・ライフ・バランス」の重要性が叫ばれるようになって十八年。わが社でも、WLB(ワーク・ライフ・バランス)委員会という名称で、衛生委員会としての活動を続けています。毎月の委員会では、産業医による健康、衛生に関する講話や、働き方・職場環境の改善についてのディスカッションを行っています。また、産業医と社員との個別面談では、健康診断やストレスチェックの結果をもとに、生活習慣や体調面での具体的なアドバイスを受ける機会を設けています。社員の健康を第一に考え、安心して働ける環境づくりを進めているのです。


さらに、二〇二四年からは建設業においても労働時間の上限が明確に定められ、わが社も超過労働時間の削減と平準化を目指した取り組みを進めています。新入社員や若手メンバーが中心のアドバンスチームは、建設業界の従来の働き方を見直し、現場管理業務の分担を推進するミッションを担っています。現場技術者が「自分じゃなきゃ出来ない仕事」と「人に任せられる仕事」を見極め、現場外でも対応可能な業務はバックオフィスが担うことで、若手社員は早期から現場業務に関わりスキルを磨き、同時に現場技術者の負担軽減にもつながっていきます。


近年、「健康経営」を掲げる企業が増えています。これは、社員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に推進する取組みです。十年以上前に故並木会長に勧められて参加した健康経営のセミナーで、この考えに初めて触れました。当時は正直なところ実感が持てませんでしたが、今では『社員の健康が活力と生産性を高め、結果的に企業の活性化や業績向上につながる』というトップメッセージを深く理解することができるようになりました。社員が心身ともに健やかに働ける環境を整え、一人ひとりの力が最大限に発揮できる職場を作ること。これが、私たちが目指すべき未来なのです。


※ 健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

今月の担当は…

アドバンスチーム
責任者
古田 智子

アドバンスチーム 責任者 古田 智子

それってドーシテ?フッ素樹脂加工のドーシテ?

フッ素樹脂加工のドーシテ?

フィデス社長コラム 幕張新都心から始まる
「100年企業」への一歩

おかげさまで本年度、創業から80周年という節目の年を迎えることとなりました。これを機に、本社を移転する運びとなりました。創業の地・大網白里市から、1978年には千葉市作草部町へ、1996年には千葉市緑区と戦略的に移転を重ね、そしていよいよ幕張新都心へと本社機能を移します。

今から約15年前、『わくわく創造Company』というビジョンを掲げ事業を展開してきました。さらに『Fides7530構想』のもと、幕張への本社移転を視野に入れ、7つの事業領域を確立、5つの地域拠点を展開しながら、売上30億円の達成に強くこだわってきました。

単なる数値目標ではなく、『変革=Trans』を軸に、社会やお客様からより信頼される企業を目指して歩んでまいりました。ようやくその変革が、少しずつではありますが実を結び始めていることを実感しています。一方で労働人口の減少や過疎化など、社会・市場環境の変化も加速し、困難な時代の到来に一抹の不安を感じざるを得ません。

本社移転の舞台となる幕張新都心は、千葉県内のみならず首都圏全体から人と情報が集まる注目のエリアです。幕張メッセをはじめとするコンベンション施設や複数の大学、商業施設が集積しており、新駅も開業するなど、インフラ面でも大きく進化しています。さらにZOZOマリンスタジアムの移転決定により、幕張新都心は今後の都市再編の中核として動き出すことでしょう。自治体が進める国際会議や展示会の誘致、観光の“回遊性向上”を目的としたまちづくりの中で、商業・文化・スポーツ施設の連携が進み、『職・住・学・遊』が共存する都市機能の強化が期待されています。

正直なところ、今回の移転には悩みもありました。本当に意味があるのか、お客様のためになるのか、慎重に考えました。しかしこれは、単なる規模の拡大ではなく、サービスの質をさらに高め、機能を凝縮させるための取り組みであると判断したのです。

創業以来、お客様からいただいた声に真摯に向き合い、どのようなご要望にも応える姿勢を貫いてきました。24時間365日対応の体制や、ワンストップサービスといった仕組みも、すべてその姿勢から生まれたものです。社会環境や技術が大きく変化する中にあっても、私たちは地域に根ざしながら、お客様の施設を守り続けるという使命は変わりません。今後も、お客様の多様なニーズに応えるため、地域密着型の拠点を柔軟に、そして力強く展開してまいります。なお、現本社の千葉市緑区、大網白里市、東京、つくばの活動拠点は何も変わらず、むしろ以前に増して従来のお客様との関係をより密にしてサービスの質の向上を図ります。また、湾岸エリアから都心へと広がるサービス提供エリアにも、よりスピーディかつ柔軟に対応できる体制を整え、緊急時対応やワンストップサービスの向上を目指します。

今回の取り組みは、「100年企業」へとつながる新たな一歩であり、大きな挑戦です。浮き足立たずに目の前の一歩を大切にしながら、お客様にご支援いただき、より良い未来を築いていく所存です。「お客様に近づき、社員が働きやすい環境をつくる」という思いを実現するため、現在着々と準備を進めております。正式なご案内は、改めてお届けいたします。今後とも変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

hosoya
編集後記
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