電気工事・空調工事を中心にあらゆる設備工事を
安心とともに提供する、フィデス株式会社(千葉県)

FIDESレター

年末年始  防犯のすすめ – FIDESレター【2025年12月号】

振り返ろう 年末年始 防犯のすすめ

振り返ろう 年末年始 防犯のすすめ

FIDESレター 2025年12月号

年末年始はどたばたしがち!

年末年始はクリスマスや大掃除、仕事の締めくくり、帰省の準備などの予定が次々と重なり、気が付かないうちに身の回りへの注意が疎かになってしまいます。こうした時期は思わぬトラブルや事故が起こりやすくなるものです。

日常生活の中で特に意識せず行っている戸締りや貴重品の管理、コンロやストーブなど火の元の確認、外出時の防犯対策など、基本的な動作を丁寧に行うだけでもリスクを大きく減らすことができます。忙しさの中でも一日一回、周囲を見渡して「だいじょうぶかな?」と振り返ってみましょう。

年末年始はどたばたしがち!

「生活の変化」が犯罪の隙に!

長期間の留守・不在、大掃除

長期間の留守・不在、大掃除

年末年始は帰省や旅行といった「長期間の留守」が増え、空き巣などのリスクが高まります。また、大掃除で集めたゴミを屋外に放置すると放火の危険があるため管理が必要です。加えて、普段は開けない窓や玄関の戸締りに注意しましょう。

外出機会の増加

外出機会の増加

車を使用する外出が増え駐車時間も長くなり、車上荒らしのリスクが大きくなります。さらに荷物を車に積んだままにしてしまう人も多いので、狙われやすくなります。

また、たくさんの人が集まるためスリやひったくりなどの犯罪が多くなる傾向にあります。

空き巣

空き巣

車上荒らし

車上荒らし

ぼや・放火

ぼや・放火

スリ・ひったくり

スリ・ひったくり

振り返ろう 項目別 チェックリスト

自宅を長期間不在にするとき・・・

定期便の停止手続きは済んでいますか?

ポストへ新聞や郵便物、宅配物が溜まると長期間の不在がわかりやすくなってしまいます。例えば郵便局であれば、あらかじめ『不在届』を提出することで、その期間内に到着した郵便物は届け出期間が終了したあとに配達されます。

SNSにスケジュールを公開していませんか?

旅行の日程や滞在先を不特定多数に公開すると「この期間は家にだれもいない」と第三者に知らせてしまうことになります。また、リアルタイム投稿は特に危険です。詳細なスケジュール、現在位置や個人の特定につながる情報の取り扱いには十分な注意が必要です。

見えづらい場所も注意・・・

落葉やゴミがたまっていませんか?

乾燥した落葉は非常に燃えやすいです。さらにタバコのポイ捨てから発生するぼや・放火の危険があります。また、ゴミが落ちていても目に届かない場所というこは「人の通りが少なく侵入しやすい」と考えられる可能性があるため、定期的な清掃が大切です。

防犯カメラの死角を認識していますか?

せっかく防犯カメラを設置していても、周囲の環境変化や経年劣化によってもしもの際に機能しない場合があります。録画映像を実際に再生し、画角がずれていないか、見えづらい場所がないか、荷物などが視界をさえぎっていないかなどの確認をしておくと安心です。

普段使わない機器の点検は・・・

非常照明や警報器は動作しますか?

建物の安全を確保するため、火災感知器や警報器、非常照明、誘導灯は定期点検が必要です。

法令点検(専門業者)

非常照明・誘導灯
□ 点灯確認
□ 電池容量・劣化確認
□ 照度基準に達しているか確認

感知(煙・熱)
□ 作動試験
□ 老朽化や断線の確認

火災警報器・受信器
□ 警報作動試験
□ 断線・短絡の確認
□ 記録データの確認

日常点検(個人・管理者)

非常照明・誘導灯
□ ランプは切れていない?
□ カバーの汚れ・破損、落下しかけていない?

感知器
□ ほこりやクモの巣、シールなどで感知箇所がふさがれていない?

警報器
□ 表示ランプは点灯している?
□ 故障・異常の表示はない?

人混みでの油断・・・

貴重品・手荷物は手元にありますか?
貴重品・手荷物は手元にありますか?

買い出しリストを確認しながらの買い物や、混雑した通りを進むときは注意力が散漫になります。特に財布やスマートフォンなど、小さいサイズの荷物は要注意です。貴重品や手荷物は身体の前側で持ち、いつでも確認できる状態だと安全です。

○○っぱなしになっていませんか?

荷物を車内に置いたままにしておくと、車上荒らしに狙われる危険が高まります。外から見える場所に荷物を置かないように気を付けましょう。

また、短時間だからと施錠をせず車から離れることは大変危険です。必ず施錠を心掛けてください。

表現方法で効果が変わる?適切な伝え方で効果UP!

声かけの方法は、主にポジティブ(励まし型)とネガティブ(危険訴求型)の2種類に分かれています。

ポジティブ(励まし型) → 持続的な効果

行動が『自分ごと』になり、自主的に続けやすい。
「カギの確認をしてくれてありがとう!安心だね!」

ネガティブ(危険訴求型) → 緊急時に有効

即時に注意を引くため、危険が身近に迫った際に効果的。
「カギをかけ忘れると危ないよ!」「そっち危ないから行かないで!」

《フリートーク・コラム》「幕張との思い出」

Fides Freetalk Formation

本社が幕張に移転してから早いもので四カ月が経ちました。社員も新しいオフィスの環境に徐々に慣れてきたように感じます。日々の業務を進める中で、あらためて幕張という街の変化と力強い成長を感じています。朝の通勤時、ガラス張りのビル群に陽が反射する様子や、整然と並ぶ街路樹の緑、駅前を行き交う人々の活気を目にすると、私は感慨深い思いに包まれるのです。

というのも私は以前、この幕張周辺で建設現場を担当していた時期がありました。今のように多くのビルや施設が立ち並ぶ以前のことで、当時の幕張はまだ発展途上の地域でした。現場の周りには空き地が多く、どこまでも見渡せる広い空が印象的でした。車を停める場所にも困らず、現場近くまで自由に乗り入れできたことをよく覚えています。そんな中でも、現場の仲間たちと協力しながら一つひとつの仕事を形にしていく日々は、今思えば非常に貴重な経験でした。

また、移転した本社があるビルにも、過去に何度か仕事の打ち合わせなどで訪れたことがありました。エントランスの雰囲気や、ビル内の配置が当時の記憶と重なり、初めて出社した日には少し懐かしい気持ちになったものです。まさかその場所が、将来自分の勤務先となるとは思ってもいませんでしたから、時の流れの早さを感じると同時に、不思議な縁のようなものを感じています。

現在の幕張は、当時とは見違えるほどに発展しました。駅周辺には大型の商業施設やホテル、オフィスビルが建ち並び、通勤時間帯には多くの人々でにぎわっています。昼休みに周囲を歩くと、通り沿いのレストランやカフェに行列ができ、休日には家族連れや観光客の姿も多く見られるようになりました。静かな工事現場だった頃の風景を知っている身としては、この変化が信じられないほどで、幕張という街が一つの『生活拠点』として確立されていることを実感します。かつて現場で見上げていた空の下に、今は整然とした街並みが広がり、その変化の中にこの地域の成長と、人々の営みの積み重ねを感じました。このように、仕事を通じて関わってきた土地に再び拠点を構えるというのは、私にとっても非常に意味のある出来事です。これまでに得た経験を活かしながら、変わりゆく幕張の街とともに、当社も新しい時代にふさわしい成長を遂げていければと思います。

あの頃の現場に吹いていた風を思い出しながら、今こうして街の一角に自社の灯がともることに、新たな責任を感じています。これからも、幕張という土地と共に歩み、地域の発展に少しでも貢献できるよう努めてまいります。

FFFコラム

今月の担当は…

常務取締役
木島 秀昭

常務取締役 木島 秀昭
ご安全に

ご安全に 業務安全

年末年始無災害運動は、「働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えることができるように」という趣旨で、 中央労働災害防止協会(中災防)が主唱し、 厚生労働省が後援しています。

非定常時の災害防止

脚立作業等の転倒防止

健康管理の徹底

盗難対策の徹底

ご安全に

ご安全に 交通安全

仕事納めや忘年会・新年会などの行事が重なり、焦りや不安、慢心から安全への意識が低下し事故が増える時期です。「ちょっとくらい」と慢心せず、強い意識で安全運転を心がけましょう。

スピード出しすぎ注意!余裕のある移動を!

年末年始は休暇前に終わらせなければいけないタスクが多く積み重なります。移動や打合せの時間も増える時期ですが、そんな時期だからこそ安全に意識を向け、事故に気をつけましょう。

飲酒運転ダメ・絶対!『しない・させない』を徹底!

飲酒運転の死亡事故率は、飲酒なしの事故よりも約7倍と非常に高いです。さらに飲酒時には安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力などが低下します。

今月号の『それってドーシテ?』は休載です。次回掲載をおたのしみに!

《社長コラム》
語り継ぐ力が未来を守る

代表取締役社長 細矢 充

先月、広島県で行われた日本電設工業協会の会員大会に参加しました。広島で改めて強く感じたのは、年齢や立場、経験を超えて『命を守る』という普遍的な重みがあるということです。

大会に先立って訪れた広島平和記念公園は、修学旅行の生徒や学生、そしてインバウンドの観光客で賑わっていました。ガイドの方が真剣な眼差しで語りかけ、その言葉に静かに聞き入る子どもたちの姿が印象的でした。

「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」
――石碑に刻まれたこの言葉には、広島が背負ってきた歴史が凝縮されています。

アメリカの人は、この場所で何を感じるのだろう。広島の人々は、アメリカからの観光客を見て何を思うのだろう。もし戦争がなかったら、広島も、そして日本もどのような姿だったのだろうか――そんな思いが胸をよぎりました。

大会の基調講演では、元NHKアナウンサーの杉浦圭子さんが、被爆者である実父から受け継いだ『語り継ぐ責任』について語られました。また、大会の司会者や飲食店の若い女性と話をする機会にも恵まれ、皆さんが涙ながらに「同じ過ちは絶対に繰り返してほしくない」と語っていたのが忘れられません。

広島には、こうした“語り部”の存在が深く根づいており、語り続ける人の力こそが『生きる力』を生み出しているのだと実感しました。

語り継ぐことには確かな意味があります。そして、その言葉を受け取った私たちがどう行動するかが問われています。自然や大きな権力の前では、私たち人間はまさにゴマメの歯ぎしりのように無力かもしれません。それでも、“被害を小さくする努力”や“避ける工夫”は、私たち自身の手で必ずできるはずです。

終戦から80年。今や戦争を知らない世代が大半を占めています。映像や記録で知ることはできても、当時の本当の貧しさや苦しさ、喜びや悔しさまでは読み取れないでしょう。企業もまた同じです。私自身も創業者と肩を並べて現場に立った経験はありません。しかし、並木鷹男会長や先輩方が語ってくれた“創業当時の城南電設”の姿が思い浮かび、心に刻まれています。

創業時には、自転車で資材を調達したこと。台風の夜に駆けつけ、徹夜で復電作業を行い、翌朝には創業者の奥さんが握ってくれたおにぎりを片手に酒を酌み交わしたこと。時には反社会勢力の親分と渡り合ったこと。武勇伝も失敗談も、すべては『お客様のため』、そして『自分たちが生きていくため』に必死だったからこそ生まれたものです。ここにこそ、わが社の価値観の源があります。

設備業として社会の『安全・安心』を支えるというわが社の使命は、こうした積み重ねの上に築かれています。過去には事故やトラブルもありましたが、臭い物に蓋をするのではなく、全社員で原因を追究し、対策を立て、ノウハウとして共有してきました。施工前には安全・工程・品質・リスクを共有する『施工検討会』を行い、完成後には『完成報告会』で振り返る。まさにこの場こそが、語り部の存在を大切にすべきであると感じています。赤面するような失敗も、胸を張れる成功も、すべてが未来の力になります。

終戦と同時に生まれたわが社は、来年、創業80周年を迎えます。その準備として、本社移転や情報システムの更新など、慌ただしくも大きな変革の一年となりました。2025年が『語り継ぐべき年』としてしっかり刻まれると願っています。

そして創業100年に向けて、私たち一人ひとりが“語り部”としての役割を果たし続け、経営理念・基本方針・価値観を次の世代へ確実に受け継いでまいります。

一年間、誠にありがとうございました。

フィデス株式会社
代表取締役社長 細矢 充

 

hosoya
編集後記
上部へスクロール