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FIDESレター

照明と見えない光-FIDESレター【2023年3月号】

FIDESレター 2023年3月号

照明と見えない光

春になり、紫外線が気になる季節になってきました。どうして紫外線は目に見えないのでしょうか?今回はそんな『見えない光』と照明の関係について特集します。

光と電磁波の関係

光は電磁波の一部

光は、特定の範囲の波長を持つ電磁波のうち、視覚的な光線として認識されるものです。電磁波とは、太陽光線や赤外線などの光の他に、レントゲン撮影などに用いられるエックス線等の放射線やテレビ・ラジオ・携帯電話等に利用されている電波、電力設備等から発生する電磁界などの総称です。電磁波の性質はその周波数によって大きく異なります。

光には見えるものと見えないものがある

光は大まかに紫外線、可視光線、赤外線の3つに分けられ、可視光線とは人間の目が見ることができる光線のことです。これらの光線は、特定の範囲の波長を持つ電磁波であり、波長が約0.38㎛~0.77㎛の範囲のものを指します。(図1参照)可視光線は波長の長さによって、赤・橙・黄・緑・青・紫といった色で認識することができます。これに対して紫外線と赤外線は、いずれも人間の目には見えない光(=不可視光線)となります。

紫外線と赤外線

紫外線と赤外線の違い

紫外線(Ultra-Violet rays)は略してUV、赤外線(Infra-Red rays)は略してIRと呼ばれます。不可視光線である点では共通していますが、その波長の長さは違い、紫外線は約0.10㎛ ~ 0.40㎛、赤外線は0.78㎛~1㎜とされています。紫外線は可視光線の紫よりも波長が短く(紫の外側)、赤外線は可視光線の赤よりも波長が長い(赤の外側)光になります。(上記図1参照)

特性と活用例

紫外線と赤外線は、いずれも太陽光の中に含まれている点で共通していますが、その特性が異なるため、人に与える影響にも違いがみられます。(左図参照)

照明と紫外線

照明からも紫外線が放出される

照明に使われる光源には、白色光を発する白熱電球や蛍光灯、LEDなどがありますが、これらの光源からも紫外線が放射されます。特に、白熱電球では、光の大部分は赤外線に近い赤色の光であり、紫外線も放射されます。一方、近年普及しているLED照明においては、ほぼ紫外線が出ないため、一般的なLED照明による紫外線の影響は少ないものとなっています。(図2参照)

紫外線を出すLED製品も

一般的な照明器具としてのLEDランプは紫外線を出しませんが、紫外線を出す『UV LED(紫外線LED)』というものもあり、これはジェルネイルをする際にジェルを固めるためのライトであったり、光触媒との組み合わせによる空気清浄器用の光源、後述する誘虫器用ランプとして様々なところで使用されています。

虫と照明の光

虫はなぜ光に集まるのか?

人間は『赤・青・緑』という3つの色を視覚的に認識でき、それらの組み合わせで様々な色を感じることができます。一方、犬や猫などの動物は2つの色しか感じることができないと言われています。虫も同じように、人間とは見えるものが異なり、虫には人間が見ることができない紫外線が見えており、紫外線の光を頼りに移動するので、紫外線を含む光に虫が集まるのです。

虫が集まらないようにするには

照明器具が蛍光灯であった場合、LED照明に変更することで虫が集まりにくくなります。一般的な蛍光灯は水銀ガスと電子をぶつけることで紫外線を発生させ、ガラス管に塗られた蛍光塗料が反応し発光します。一方で一般的なLED照明は紫外線をほとんど出すことなく発光しているため、虫にとってはLED照明は暗く感じるのです。

殺虫器から誘虫器へ

虫が多い地域の建物などでは、夜間に虫が屋内に侵入することを防ぐために、電撃殺虫器などの器具が使われていました。しかし最近は、虫を誘引して器具の周辺に留め、夜間に虫が屋内に入らないようにする『誘虫器』の需要が高まっているようです。殺虫器は直接昆虫を捕獲・殺虫するため、周囲の環境に影響を与える可能性がありますが、誘虫器は周囲の環境に影響を与えにくく、特定の昆虫を効率的に誘引するだけなので、生態系への影響も軽減するという利点があります。

ブルーライトとは、波長が短く、エネルギーが高い青色光のことです。近年、スマートフォンやパソコン、テレビ、LED照明などの電子機器が普及したことで、人々がブルーライトにさらされる機会が増えています。ブルーライトは人体に対して様々な影響を及ぼすことが知られていますが、昼間の眠気を抑制する働きがあることから、昼間の作業効率向上や、時差ボケの予防にも役立つことが報告されています。その一方で夜間の覚醒度を高めるため、ブルーライトは適切な管理が必要であり、特に就寝前には適切な対策をすることが重要です。

フリートーク・コラム「変化を恐れず、 前に進む」

Fides Freetalk Fiormation

三年間続いた感染症への対応に、大きな変化が起ころうとしています。もはや顔の一部となっているマスクの着用が個人の判断に委ねられることになり、GWの頃には感染症の分類も変わるでしょう。探り探りではあるでしょうが、以前の生活に戻るかもしれないという実感がやっと湧いてきました。季節の移り変わりも後押しし、気持ちが軽くなります。


この三年間、個人的には収穫がありました。趣味でコーラスをしているのですが、オンラインで遠方に住む友人と定期的に声を合わせています。実際には一人で歌っているので、現実の自分の実力を目の当たりにすることになり、自ずと成長できたように思います。それぞれが自宅で録音した声をスマホアプリで重ね、映像も組み合わせたオリジナルのミュージックビデオを作ったりもします。プロのアーティストが作るものだと思っていたものが、真似事レベルではありますが素人にもできるのです。オンラインで作った作品も、ステージ上で歌うことも、コーラスを作り上げる事に変わりはありません。『歌っていたい』という願いを叶える方法なのです。リアルとオンラインのハイブリッドで試行錯誤の練習を継続し、それぞれの良いところを取り入れて進化しています。不自由の中から、新しい発見や挑戦が生まれることを実感できました。何がしたいのかを問い、やりたい事を実現するために考え工夫し、何とかできる方法を見つけだすという経験は、仕事においての思考の変化に繋がりました。


親の勧めで子供の頃に習っていた「そろばん」は、「電卓」のおかげでその後の実生活での出番はありませんでした。少し頭を使えばできそうな簡単な計算でさえも、電卓を取り出しているという有り様です。更に、集計など複雑な計算についても、「表計算ソフト」を駆使することで、より迅速かつ正確に処理することができます。そして現在の「AI」の進化は凄まじく、言葉でやりたいことを伝えると計算式やプログラムを教えてくれます。計算式や関数を理解しプログラミング技術を持つことは、今後も価値のあるスキルであることは間違いありませんが、技術の進歩に伴い必要なスキルや知識も変化していくことも事実です。「柔軟に適応し受け入れていく力」こそ、その人のスキルなのかもしれません。『追いついていかねば』という気持ちになります。


世の中の進化は決して止まりません。環境における困難もあります。それに合わせて自分自身のアップデートが必要だと思います。考え方、やり方を変えていく事を恐れず、前向きに進む必要があるのです。我らがチーム名「アドバンス」とは、「前に進む」という意味です。常に前向きに変化を恐れず、寧ろ楽しみながら進んでいきたいと考えています。

今月の担当は…

アドバンスチーム チームリーダー
古田智子

今月の担当

それってドーシテ?「ガリのドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

『健康経営』を未来につなぐ。

ある介護施設では「筋肉増強のサプリメントを支給し、勤務時間内にジムに通わせている」こんな取り組みがテレビで紹介されました。その結果、職員は筋力や持久力が向上し、効率的な介護はストレスの低減にも繋がり、離職率が大幅に減少したと言います。更に職員のみならず、質の良い介護は利用者にも喜ばれ、結果、施設に対する安心感、信頼感、そして満足度が高まったそうです。

この事例を通じ、高いモチベーションの根底に『健康』があり、『健康』をベースに「成長する喜び」「ホスピタリティの精神」「経済的な喜び」が密接に関連する、『健康』なくしての“人生設計”は成り立たないことも証明されました。

日本では人生100年時代を迎えましたが、一方では健康寿命は75歳だと言われています。誰しも残りの25年を健康で楽しく暮らしたい、医療費がひっ迫する中では如何に健康寿命を伸ばすかが社会貢献の一つにもなります。今や少子高齢化は深刻であり、育児や親の介護をしながらも働ける職場の環境整備と働き方の多様化が不可欠です。但し、働く以上はスキルを高め、キャリアアップを図り、社会にも貢献しながら元気に働き続けたいものです。

創業者は、『社員はみな家族』を掲げ、働く意思があれば生涯働ける社内風土を創りました。その思いが今日のフィデスを創っていると言っても過言ではありません。過去には80歳過ぎまで働いてくれた社員さんもおりましたし、今でも65歳以上の多くのベテラン社員さんが、若い者には負けじと、現場で活躍してくれています。

そのような創業者の思いを承継し、社員の『健康』を最優先することが、働き甲斐に繋がると考えてきました。定期的な健康診断は当然のこと、社員の意識調査、産業医との面談、ストレスチェックなど、社員の『健康』づくりや労働環境の整備を、専門の部署を立ち上げて、サポートしてきました。更に、スポーツ大会の開催や海外研修、トライアスロンへの参加などを通じて社員同士のコミュニケーションを深めて来ました。又、ワーク・ライフ・バランス委員会を設置し、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

社員のみならず、協力会社の皆さんの『健康』があってこそ、お客様や社会に貢献出来るはずです。これからは、社員や協力会社の家族の皆さんのライフスタイルまでも、わが社の存続に大きく関わって来ると思います。それゆえに、これからは、社員の家族のみならず、協力会社の皆さんの健康管理まで支援の幅を広げる『健康支援プログラム』の構築を早期に進めたいと考えております。

また、社員一人ひとり、自分の夢や未来の目標を思い描いています。その夢を共有し、全社で支援したいと思います。全社員が自由な「時間」を創り出し、裕福な「経済」を生み出し、そして『健康』を増進させる、こんなフィデスの『健康経営』を未来へ引き渡したい、そう決意いたしました。

hosoya
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