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FIDESレター

今回は、コンセントにアダプタを取り付けるだけで インターネットにつながる、電力線通信『PLC』の特集です。-FIDESレター【2018年6月号】

FIDESレター 2018年6月号

電力線通信PLC

PLCとは何か?

IoT(モノのインターネット)社会の実現に向け、様々な家電メーカーや通信技術の企業などが、新たな通信技術を開発している中、近年、電力線通信『PLC』が注目されています。

PLC(Power Line Communication)とは、LANケーブルの代わりに電力線(屋内電気配線)を使ってデータ通信を行う通信技術のことです。また、『HD-PLC』はパナソニックが提供するPLCを高速化した電気通信の技術の名称です。

建物の中に張り巡らされている電力線を使用した通信のため、新たな配線を用意したり特別な工事を行う必要もなく、PLCアダプターをコンセントに挿すだけでネットワークを構築することができます。

PLCは新しくケーブルを引くなどのコストや手間を減らすことができるので、2020年の東京五輪・パラリンピックまでに幅広く活用・普及されることが期待されています。

PLCの基本的なしくみ

ネットワークにつないで使用したい機器からPLCアダプタへ接続し、PLCアダプタをコンセントに差し込むだけでシステムの構築が完了します。また、コンセントの電力線だけでなく、既設の同軸線や電話線などを活用することもできます。

PLCのメリット

  • 宅内においてはコンセントに差し込むだけで簡単にどこからでも通信ができます。
  • 既存の電力線を 利 用できるため、有線LANケーブルなどの配線作業工事費の軽減や複雑な配線作業の簡素化、及び室内の美観を損ねません。
  • 無線LANのような屋内遮蔽物の障害、複層階での通信障害、隣接した無線機器同士の干渉による不安定な通信などがなく、安定した通信速度が確保できます。

PLCの原理(電力線通信の場合)

電力は、関東で50Hz、関西では60Hzと低周波数の交流です。この50/60Hzの低周波数で非常に大きな電圧(①)の上に、PLCのマスターアダプタ(モデム)によって高周波の信号(②)に変換された各種情報(音声・画像等)を、重畳させて伝送(③)を行います。重なり合った信号は、ターミナルアダプタ(モデム)によって情報信号だけが取り出され、パソコン等のネットワーク機器へと送信されます(④)

海外におけるPLCの活用事例

海外におけるPLCの活用事例のひとつに、街路灯の制御が挙げられます。これは、照明機器の部分に通信機能を持たせて、照明の制御や、故障の検知など、LEDに関する制御を行うものです。

また、各種センサーとの連動によって、避難時の誘導灯の役割や監視カメラを組み合わせて設置するなど、様々な使用方法が検討されています。

PLCの沿革

PLCは、海外では一般家庭に高速のインターネット等を提供する方法のひとつとして開発されてきました。当初(2002年)日本においても、電柱から建物内へのブロードバンド通信の引き込み線として、既存の電力線を使用する形態での利用が考えられていましたが、電力線から漏洩する電磁波が大きく、無線通信や医療機器に深刻な影響を与えるとの指摘があり、実用化が見送られていました。

その後、屋内において2MHz ~30MHzまでの周波数の搬送波により信号を送受信する電力線通信を実用化するにあたり、総務省の『高速電力線搬送通信に関する研究会』、『情報通信審議会』、『電波監理審議会』での審議を経て、2006年10月に、屋内利用に限って規制が緩和されました。

HD-PLCマルチホップとは?

従来のPLCでは、工場や倉庫やビルなどの大規模な施設内など、分岐回路や長い配線長による減衰などの原因により、通信が困難であったり不安定となる場合がありました。

マルチホップとは、端末同士が直接通信するだけでなく、他の端末を経由することでより広い範囲の端末と通信を可能にするネットワークです.例えばネットワークの一部に障害が発生した場合でも、自動的に通信ルートを調整して繋がります。(右図参照)近年、『HD-PLC』のマルチホップ機能の発達により、複数のターミナル(子器)を中継して通信ができるため、配線長が長い施設などでもPLCネットワークの構築が可能になりました。

フリートーク・コラム「環境整備委員長として」

Fides Freetalk Formation

フィデスに入社して、早いもので24年という月日が経ちました。入社した当時、私は公共工事の新築現場に現場係員として配属されました。部署責任者からの指令は、「新入社員は現場の環境整備だけを一生懸命やればいい」ということでした。環境整備とは掃除をすることだけではなく、とても奥深いものです。まず、現場に関わる全ての方に新人らしく元気よく挨拶することで、他業種の方ともスムーズなコミュニケーションが生まれます。実はこれも、環境整備なのです。また、整理整頓をすることで、現場における危険個所の発見が出来、安全に作業を進めることが出来ます。このように、掃除以外の様々な要素も環境整備に含まれている、ということを学びました。

中でも私は『元気な挨拶』と『仮設トイレの掃除』を重点的に、常に意識して取り組みました。当時の弊社では、環境整備委員による現場パトロールが頻繁に行われていました。他の現場に負けないように、仮設トイレを実際に寝転べるほどきれいにしたり、お客様にお引き渡しする分電盤キャビネットにワックスをかけてピカピカにしたりしていました。掃除用具の整備や、現場の安全対策などの環境整備も徹底していました。

そして現在、最近入社した若手の皆さんは知らないと思われるこの徹底ぶりを、今度は伝える立場になりました。今期、私は環境整備委員長に任命されたのです。今後、環境整備をどの様に継承していくかということも、環境整備委員長に課せられた課題です。就任後、さっそく環境整備に関する要望や課題がいくつか挙がってきました。これに対して、とにかくクイックレスポンスで実行すること、途中経過の報告、そして解決が難しいときはすぐに相談することを心掛けます。歴代の環境整備委員長は、率先垂範で全社員を引っ張ってきました。私もそれに見習い、『よく考え、よく動き』、 まずは、自分自身が汗をかきます。

環境整備は全ての活動に通じています。現場や事務所の環境を整えることで作業効率があがり、危険予知や未然防止にもなります。また、細かい所に気が回るようになるので、お客様のお困りごとに気付き、柔軟な考え方で創意工夫をして提案することにも繋がります。お客様と、お取り引き頂いている全ての方から『信頼される会社』を目指し、微力ではありますが、環境整備委員長として覚悟を持って邁進いたします。

お客様、協力会社の皆様、お気づきの点がございましたら、ご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い致します。

今月の担当は…

取締役営業マネージャー 小林 裕

それってドーシテ?「乾電池のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

チバニアン、逆転、好転、心機一転!
千葉の時代、遂に来る!

バスの車窓を流れる景色を眺めていたら、子供の頃の遠足前夜をふと思い出した。ガリ版刷りの藁半紙に印刷された『遠足のしおり』と、何度も中身を確認したリュックサックを枕元に置き、眠りに就こうとしても気が昂ぶってなかなか眠れなかったっけ、そんなことを思い出させる久し振りのバス旅行だった。

新緑に輝く5月の初旬、千葉の未来を企画する千葉県経済同友会の視察旅行に参加させていただいた。銀行の頭取や優良企業の社長など、普段は近寄り難い経済界の重鎮と共に目的地へ向かう、まるで『大人の遠足』のようなバス旅行である。

途中、五井駅から大多喜町の上総中野駅までを結ぶ小湊鉄道線を時速20kmで走る里山トロッコ車に乗り換え、秘境の温泉地、養老渓谷に向かう。旬の筍づくしに舌鼓を打ち、古民家を再生した民宿や波の伊八の彫刻が奉納されている東頭山

行元寺(ぎょうがんじ)などを見学し、生粋の千葉県人でありながら、“初めての千葉”を堪能することできた。

何はさておき、この『バス旅行』のメインイベントは『チバニアン』の見学である。2017年11月、『チバニアン、地球史に「千葉時代」誕生へ 日本初の地質年代名、国際審査でイタリア破る』の見出しが紙面に躍った。が、正直なところ『チバニアン』全く理解できなかった。

清らかな水が豊に流れる川沿いにある一見何の変哲もない崖、千葉セクションと呼ばれ、水深数百メートルの深海で積もってできた地層が地上で観察できるこの場所は珍しいらしい。地球の磁場を示すN極とS極は、過去360万年の間に計11回も逆転しており、この磁場の逆転が『最後に起った時代』として、とても重要な地層として注目されている。現地ガイドの話によると、ここには77万年前に磁場が逆転したことを示す痕跡が鉱物などに良好な状態で残っており、イタリアも同じような地層が二つあって申請してきたが、1次審査では大差でこちらの地層が支持された、そうだ。

残るは二次審査で認定されれば恐竜全盛時代のジュラ紀やジェラシアンなど『地質年代』に『チバニアン』という日本由来の名前が初めて付くことになる。『チバニアン』は、ラテン語で『千葉時代』を意味する単語であり、47億年前の地球誕生から数えて115の地層の時代の区切りがあるが、そのうちの1つに千葉の名前が残り、その地層にゴールデンスパイク:黄金の杭が打ち込まれることになる。世界にゴールデンスパイクは115箇所しかなく、世界遺産より希少価値が高い。千葉の名を世界に知らしめ
る功績は大きく、千葉にも陽が当たるときが遂に来た、と多くの千葉県民は期待している。『千葉なのに、なぜ東京なの』、インターネットで『千葉で外せない観光名所、施設ベスト10』を検索すると『東京』の文字が軒並み並ぶ。わが千葉の地にありながら『東京ディズニーランド』『東京ドイツ村』など、悔しいかな『東京』なのだ。

地球の膨大な歴史の積み重ねが『チバニアン』、千葉時代を生み出してくれた。チバニアンは人が造れるものではなく、正しく地球からのプレゼントであり、今、漸く、我々は大きな財産を手にしたのだ。

千葉時代の幕開け、東京オリンピックによるインバウンド効果が『チバニアン』にも及び、歴史的、国際的にも認知度は高まる。磁場が逆転したように、“行き止り千葉”に逆転のチャンスが来たのだ。決して一過性のブームや流行で終わらないよう、ここからが千葉県民の大仕事になると思う。東京湾アクアラインで直結した羽田と成田のアクセス、今や日本各地と世界各国を繋げている。都心に近く、気候温暖、残された広大な自然、平坦な恵まれた大地、その特徴を活かし、経済的な波及効果を是非、実現させたい。

『大人の遠足』のバスの車窓から新緑の景色を眺め、『チバニアンで逆転、好転、心機一転』で“千葉の時代”を予感しつつ、心躍らせながら帰路に着いた。

そんな思いもつかの間、数日後『審査中断・国内別団体が異議申請側『妨害行為』、ニュースの見出しに大きなショックを受けた。チバニアンの論文のデータが捏造だと別の国内団体が水を差してきた。77万年前の歴史を人間の欲望や利権が変えてしまうのか。真相は77万年前の地層にしかわからない。しかし、この逆境にも耐え、新たな千葉時代に経済のゴールドスパイクが打ち込まれることを切に願うばかりである。

hosoya
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