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FIDESレター

大規模な地震が起こり、その後停電が復旧する際に発生する恐れのある火災『通電火災』。 今回は地震と通電火災についての特集です。-FIDESレター【2018年7月号】

FIDESレター 2018年7月号

地震と通電火災

地震と通電火災の関係性とは

通電火災とは、大規模な地震などに伴う停電が復旧し、通電が再開される際に発生する火災のことをいいます。

この通電火災の危険性が一般的に知られるようになったのは、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災の時からです。この地震による主な建物被害は、揺れによる倒壊と火災による焼失であると言われていますが、出火原因が判明している建物火災のうち、約 6割が電気による火災によるものと言われています。また、2011年 3月に発生した東日本大震災においても、火災の出火原因のおよそ6割強が電気による火災が原因とされています。

通電火災はこうして起きる

通電火災の発生には様々ケースがありますが、主に発熱する電気器具(暖房器具など)や、配線器具(電気コード・コンセントプラグなど)、が原因であることが多いようです。

通電火災の怖さは、人が全て非難してしまった誰もいない場所で電気が再通電されることにより、同時多発的に火災が発生してしまう所にあります。人々が避難している間はもちろん無人なので、火災が起きた際の初期消火が行えず、周りに可燃物がある限り、燃え広がり続けてしまいます。一軒の住宅から始まって、やがて周囲一帯が焼野原になってしまう、というような可能性も、十分にありえるのです。

通電火災は私たち一人一人がしっかりと対策をしていかないといけません。

通電火災を防ぐには

通電火災を防ぐには、日ごろの地震に対する備えと注意が効果を発揮します。例えばヒーターなどの暖房器具のそばに燃えやすいものを置かない、使っていないコンセントのプラグは抜いておく、などの細かい気配りが必要です。また、地震が起きてから屋外に避難する際には、必ずブレーカーをオフにするようにしましょう。

電力会社からの電気が復旧し、電気製品の使用を再開する前に、機器の変形や破損、機器への水の侵入などの異常がないかを確認しましょう。異常があった場合、漏電やショートの原因となり、大変危険です。

感震ブレーカのおすすめ

近年、国や自治体は『感震ブレーカ—』の設置を積極的に呼びかけるなど、普及に本腰を入れ始めました。感震ブレーカーは、分電盤やコンセントに内蔵したセンサーが、震度5強程度以上の揺れを感知すると電気の供給が遮断される、という仕組みになっています。

感震ブレーカ—には大きく分けて分電盤型(内蔵型)・分電盤型(後付型)・コンセント型・簡易型の4つのタイプに分かれます。(下記一覧参照)各タイプによって特徴や費用などが異なりますので、設置する際はよく検討の上、設置場所に適したタイプを選びましょう。

感震ブレーカー導入時の注意

分電盤タイプなどのように、地震発生時にすべての電気を遮断するものについては、医療機器などへの影響が考えられるため、設置に当たっては注意が必要です。

また、夜間に地震が発生した場合に、照明が消えることで、屋外への迅速かつ安全な避難の妨げになる事も考えられるため、非常用の懐中電灯などを準備しておきましょう。

感震ブレーカーの購入・設置にあたっては建物などの環境に適したものを選ぶ必要があります。分電盤タイプなどの工事が必要なものについては、弊社にご相談ください。

フリートーク・コラム「仕事を頼みたい会社を目指して!!」

Fides Freetalk Fiormation

大網サテライトのマネージャー、林です。

大網サテライトの顧客様には、我社の創業当時から大変お世話になっている方々ばかりで、特に製造業の顧客様が多く、長いお付き合いをさせて頂いております。大網サテライトのメンバーは、ある時はお客様に新技術や新商品のご提案をする営業マンとして、ある時はお客様の大切な施設をお守りする技術者としての役割を担っております。

メンバー一人一人が特定のお客さまを受け持っており、『ずっと変わらない担当者』をモットーに、お客さまに密着しています。緊急の仕事は迅速に対応、お客様の仕事の邪魔をしない様に、連絡・報告・段取りをしてクイックレスポンスで対応することを心がけております。

安全第一を基本に、お客様のご要望に答えられる技術的な対応や、今までの経験から得たものを活かして活動していき、これからもお客様から選ばれる、『仕事を頼みたい会社』を目指して、メンバー共々一生懸命ご対応させていただきたいと思います。そして、協力会社様、弊社の技術担当者、営業担当者との連携を密にして、常に安心・安全をご提供できる会社を目指し、お客様から『信頼』される会社となるよう、これからも日々精進していく所存です。

私自身、以前はこの大網サテライトの技術者として所属していたのですが、当時の経験が今現在非常に役立っていることを実感しております。施工、安全性、使い勝手、お客様からの依頼物件への対応、現場調査時における注意事項など、特に失敗した経験が大いに役立っています。失敗して、初めて『こうすればよかった…』『もっと事前にこういうところを何度も調べればよかった…』『未然防止の為に準備しておかなくては…』というように感じたことが、自分なりの経験として現在の営業活動に生かされています。

今後も協力会社の皆様や大網サテライトのメンバーと共に、ますます成長していきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

今月の担当は…

大網サテライトマネージャー 林 浩

それってドーシテ?「シガーソケットのドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

社長コラム「フィデスの判断基準~VRか、人か?~」

日頃よりわが社の研修プログラムや千葉県電業協会の人材育成事業などでお世話になっている独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(ポリテクセンター千葉)から「《基礎的ITリテラシー習得のための職業訓練コース》のカリキュラムが出来上がったので意見や感想を聞かせて欲しい」という突然の依頼を受けた。5~6名での簡単な意見交換会程度を想像していたが、民間3社に教育関係3団体、職業能力開発機構、なんと厚生労働省の人材開発統括官も出席して総勢13名の会議だった。『ものづくり』中小企業における、ITを活用した人材育成を後押ししようという厚生労働省の熱意を感じた。

アベノミクスの成長戦略に対する行政の肝煎りで進んできたプロジェクトである。そのカリキュラムには、ITを理解する上で概論・新技術の人工知能やIoT、スキル面では表計算ソフトの業務活用、データの収集方法、プレゼン資料の作成など、データベースの分析、SNSを活用した集客、情報セキュリティの必要性など基本的な内容が組まれていた。

今や、どんな業種でも人材不足は深刻な状況であり、人材確保、育成が急務となっている。より迅速に人材育成の成果をあげるには、基本的なITスキルを身につけ、そして遂にはITに教えて貰うことではないかとも感じた。特に、興味を持ったのは、後者である。参加したメーカーによると、新技術を活用した人材育成としてVR(バーチャル・リアルティ)を使い、疑似体験からスキルを向上させるシステムを開発しているという。

30年前は、「仕事は俺の背中を見て覚えろ、盗むものだ」の時代、一昔前はマニュアル世代、これからはVRに育てられる時代が来たのか?

翌日IoT展に行くと、こんなメガネに出合った。メガネを掛けると、どこを見ているのか、視点が画面に×マークで表示され、記録されるのだ。これを活用し、熟練者の目配り、着目する点など把握でき、品質管理にも役立てることができる。また、偶然にも前日の会議の話題に出たVRと出会えた。VRとは、ご存知のとおりスキーのゴーグルのような装置を顔につけ、いかにも現実に起こっているような仮想空間で様々な体験が出来るものである。この技術を活用して、ヒューマンエラーから事故や大惨事になる恐れがある作業をバーチャル体験で学んでから現場での業務に付くという危険予知活動の教育訓練システムが展示されていた。また、先輩たちの経験や修行して得たノウハウをVRに記憶させ、言葉で伝えることが難しい感覚やサジ加減など再現して、熟練者の技術を伝承することが出来るというのだ。VRを使うからこそできる上質体験であり、新たな人材育成の方法の変化が生まれているのだ。我々の建設現場においても、VRや人工知能などIT化が進んでいくことは、避けられず、間違いなく、それらを使った人材育成や技術の継承は近い将来に実現されるであろう。

IT化からデータの収集や分析の精度は高まり、信憑性は向上するはずだ。VRや人工知能などITを活用すれば、顧客管理、マーケティング、どんな分析も可能となり、より科学的な経営戦略を立てることができると思われる。企業経営においても、今以上にIT化が進むことはまちがいない。だが、本当にキカイ任せで良いのだろうか?当然のように、人工知能やVRにも大きな弱点がある。キカイには『勘』とか、『センス』とか、『ひらめき』そして『情』は存在しないのだ。業種や地域、歴史や生き様などを勘案した、その経営者ならではの経営判断は出来ない。最後は人、そこだけは何としても譲れない。

わが社には、毎週開催している次世代育成塾がある。その歴史は城南電設時代から13年ほど経っており、並木会長より引継いだものだ。私が塾長を務め、『経営塾』と銘打ち、参加者は限定せず、純粋に経営を学びたい人が参加している。経営に定型な手法や方程式があるわけではないので、私自身も塾生とともに切磋琢磨し学ぶ場として大切にしている。

如何に労働時間を減らすか?如何に働き易い職場環境を創り上げるか?どうしたらもっと良い会社になれるか?小グループに分かれ、忌憚のない意見をぶつけ合う、このディスカッションに参加し、価値観を高め、一新入社員が、驚くことにフィデスの未来を考えるのだ。そして、アドバイザーの並木会長から、創業者の生き様、わが社の成り立ちについて学び、ITでは不可能な『勘』、『センス』、『ひらめき』そして『情』を磨き、『フィデスSpirit!』を伝承している。我々経営陣もその塾で学び、様々
な経営判断基準を身につけてきた。この判断基準は経営だけのためではなく、人として生きていくために必要な判断基準であるとも思う。

教育は100年の計、いつか必ず花が咲き、結実する。そのとき、どんなフィデスに変わっているのだろうか。日本の将来もフィデスの将来も、ともにターニングポイントを迎えようとしている。

hosoya
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