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FIDESレター

EV充電の基礎知識 -FIDESレター【2023年11月号】

FIDESレター 2023年11月号

EV充電の基礎知識

EV充電の基礎知識

公共施設商業施設などで増えつつある電気自動車(EV)用の充電設備は、日本においてはまだ一般的に馴染みがなく、EV充電についての知識も広まっていない状況です。しかし、今後国の政策により、急速に設置数が増加することが予想されています。今回は、EV充電の現状や設備の仕組みなど、基礎的な知識や情報を解説します。

EV充電の現状や設備の仕組みなど、基礎的な知識や情報を解説します

政府の目標と充電インフラの現状

日本では、『2035年までに乗用車の新車販売で電動車※の割合が100%』という目標を実現すべく、政府と民間が協力して努力しています。電動車の普及には、充電インフラの普及が鍵となり、公共用の充電スタンドについても、2030年までに大幅な増強を目指す計画が提示されています。

※電動車とは電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCV)の総称を指します。

政府の目標と充電インフラの現状

充電口と充電設備

主要な国内EV・PHVの充電口は2種類用意されており、小さい方が普通充電用で、大きい方が急速充電用です。充電器のコネクターと車両の充電口は規格に基づいており、基本的に国内で販売されているクルマはメーカーを問わず充電することが可能です。  V2H(Vehicle to Home)は、充電とは逆にクルマのバッテリーから家に電気を供給できるものです。充電も放電もできるため、充放電器といいます。V2HはCHAdeMO規格のため、充電口は急速用を使いますが、充電スピードは急速ではなく、6kW普通充電器と同程度となっています。

充電口と充電設備

EV充電器の適正

普通充電器は、充電に時間がかかりますが、急速充電器に比べて設備の導入費用に対する負担が低く、住宅や事務所、宿泊施設など、長時間駐車する場所での日常的な基本充電に適しています。一方、急速充電器は、高電圧によって充電を行い、通常の30分程度でバッテリーの約80%を充電することができるので、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適しています。シーンに合わせた適切な充電器を整備することが重要です。

EV充電器の適正

充電スピードと電力量

■各充電器に対する充電スピード目安

充電スピードと電力量

充電器から充電をする際、出力電力の数値が大きいほど充電スピードは速くなります。例えば⼀般的なコンセント(200V)と普通充電器の出力は3.2kWであり、1時間の充電で3.2kWhの電力量をバッテリーに貯めることができることを示します。

バッテリー容量40kWhのEV(日産LEAFのスタンダードモデル相当)をゼロから満充電にするには…

バッテリー容量 ÷ 出力 = 充電に必要な時間
40kWh÷3.2kW=12.5時間

交流充電と直流充電

交流充電と直流充電

普通充電では交流を、急速充電では直流を用いて充電しています。普通充電器は交流の電源を入れて、そのまま交流でクルマに送り込み、車載充電器で直流に変換してからバッテリーに充電しています。一方、急速充電器は交流を入れて、充電器の中で高電圧の直流に変換して車に送り、バッテリーに充電しています。このため、コンパクトな普通充電器に対して、急速充電器は直流への変換装置をはじめ様々なインバーター、コンバーターを搭載しているため、本体が大きく、価格も高価になります。

各充電設備のメリット・デメリット

各充電設備のメリット・デメリット

EV充電はしばしばガソリン給油と比較され、ガソリン給油と同じように、所要時間が数分で完了するような『超急速充電』が求められています。しかし現段階では、超急速充電を実現しようとすると、電気設備の増大や電力契約の変更など、大きなコストと負荷がかかってしまいます。基本的にEV充電は、普通充電と急速充電を上手に組み合わせた利用をすることをおすすめします。

普通充電 急速充電

補助金を活用してEV充電設備を設置できます!

※『令和4年度補正・令和5年度当初予算充電インフラ整備事業(予備分)』の申請受付はすべて終了しております。

EV充電に関連する補助金は、申請者が申請し、審査を受けて承認された後に受け取ることができます。(補助金が承認されたら充電設備を発注する必要があります)補助金の内容は年度によって異なることがありますので、詳細は一般社団法人次世代自動車振興センターのウェブサイトでご確認ください。

一般社団法人 次世代自動車振興センター

フリートーク・コラム「秋を満喫する!」

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皆さんこんにちは。やっと夏の猛暑が過ぎて過ごしやすい季節になりました。『暑さ寒さも彼岸まで』と昔から言われておりますが、地球温暖化による異常気象の影響なのか、季節外れの暑さのぶり返しや、突然の豪雨、寒暖差が激しいなど、体調を崩しやすい時期でもありまだまだ油断できません。


それでも秋と言えば食欲の秋、行楽の秋です。旬の美味しい食材が沢山あり、魚介から野菜、果物、そして過ごしやすく行楽シーズンでもあります。山々は紅葉で彩り、一年の中で食も行楽も最高の季節ではないでしょうか。


そんな中、ちょうど一年前になりますが、幕張のイオンモールへ行った際に、アウトドアショップの前を通りすがり、何気なく立ち寄りました。目に止まったのはキャンプ用品です。店内にテントがいくつも張られており、お洒落なキャンプグッズが敷詰められていて、その中に居るだけでワクワクする感覚を覚えてしまいました。それからは休日の度にアウトドアショップへ行き、家でキャンプ動画を見る様になり、これはもうキャンプをやるしか無い!と決断に至りました。キャンプは準備片付けが面倒、暑い、寒い、虫がいるから嫌いなど常に口にする非アウトドア派の妻に何としても興味を持たせるため、キャンプ用品売場のお洒落なグッズや小物を見せたりと、何とか説得する事に成功。やっとの思いでテントを購入。少しずつキャンプグッズを集めるに連れ、非アウトドア派だった妻も徐々にアウトドア好き?な感じになり、今では私よりも積極的な感じです。


一年前はコロナ禍でもあり、行動制限がある影響なのか、キャンプブームとなっている事はテレビや雑誌などで知っていましたが、いざキャンプ用品を揃えてキャンプに行こうと予定を立て、キャンプ場の予約をするためにあちこち問合せをするも、人気所はどこも空きが無く、ここまでキャンプ人口が多いとは思いもよりませんでした。


とはいえ昨年十月、十二月、今年一月と何とかキャンプを楽しむことができました。今期に入り三回ほど予定を組みキャンプ場の予約をしましたが、仕事の都合や台風などでことごとくキャンセル・中止となりました。この秋にこそ自然の山々に囲まれた中で、美味しい旬の食材を並べ、キャンプ飯を作り、お酒を飲み、焚き火の炎を見ながら日頃の疲れを癒せたらと考えております。十一月末に何とか仕事の都合を付けて予定を組んでおりますが、その頃は冬キャンプですね。


息抜きは大切です!仕事を忘れて自分の楽しみを満喫する!その後はまた仕事に集中して取組む!これをモットーにこれからも仕事に遊び共に頑張っていきたいと思います。

Enjoy!

今月の担当は…

調衛生施工管理チーム マネージャー
鶴岡 孝人

調衛生施工管理チーム マネージャー 鶴岡 孝人

それってドーシテ?「豆腐の「丁」のドーシテ?」

それってドーシテ?「豆腐の「丁」のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

人手不足の新時代が来た!
新しいサービスと顧客第一主義を創る

日本電設工業協会の会員大会が大阪で開催され、全国から500人を超える同業者が集まりました。コロナ前に比べて2~3%程の増加となり、日本経済復興の兆しを感じました。さらに大阪の繁華街は人々で溢れ、インバウンドの外国人観光客も多く大変な賑わいを見せていました。もうそこにはコロナの影響は窺えず、安堵感を覚えました。但し、経済の回復とともに、需要と供給のバランスが失われ、人手不足はますます深刻化しています。技術者や技能者の不足は、大阪万博パビリオンの建設工事や多くのプロジェクトの工期に影響を及ぼし、開催日の延期が懸念されています。また、建設を諦めて、バーチャルリアリティーのパビリオンにするという噂さえ耳にするほどです。人材不足は労務費が高騰し、より労働力を集め難くなるという負のスパイラルが生まれ、それは関東、日本全国にも波及してさらに深刻な問題になる恐れを感じます。

今や、建設業界は、お客様、発注者・設計事務所、ゼネコン、サブコン、技能作業者が一体となって、働きやすく魅力ある業界を目指さなければ未来はありません。そして、若者を引きつけ、機械化・デジタル化で業務の効率を図り、お客様にDXを活用した新しい価値をご提供することが最重要な課題となるでしょう。

わが社では、顧客のニーズに合わせてワンストップサービスをご提供し、緊急時には24時間365日対応で、多くのお客様からご愛顧をいただいてきました。それらのサービスを強化するため、千葉工業大学との産学連携で、お客様の設備機器をIoTでお守りする『設備eカルテシステム』をリメイクしております。お客様施設の永久メンテナンスを、あらためてお約束します。また、厳しい人手不足の中、わが社も、工期延期や選択受注をお願いせざるを得ない状況に直面することも事実です。しかし、わが社を必要とするお客様からの要求や緊急時の対応には、原則お断わりしない方針を貫いております。

人手不足は“新しい時代”の潮流であると捉えたほうが賢明でしょう。ですから、男女を問わず、積極的に若者の採用を進め、一人ひとりの得意技、興味のあるスキルを伸ばします。そして、省エネ・省力化のみならず、これからの“新しい時代”に求められる商品知識や技術を身に付け、“新しい時代の、安心安全な設備を迅速にご提供”出来るよう、最大限の努力を致します。わが社は、『ソリューションで提供価値を最大化!優良安定顧客を倍増し、Tran30を達成する!』を2025年Visionとして掲げています。

大阪からの帰路、大阪万博の無事な開幕を願うとともに、わが社のVision達成に向かって、強くステップを踏み出す覚悟を決めた会員大会となりました。

hosoya
設備DEQ
編集後記
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