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FIDESレター

廃棄物処理法の改正により、水銀を使用した製品の廃棄に関して新たに定義付けされました。 今回は、多くの事業者に関係する水銀使用ランプの廃棄措置についての特集です。-FIDESレター【2018年8月号】

FIDESレター 2018年8月号

水銀使用ランプの廃棄措置

『水俣条約』と『廃棄物処理法改正』

水銀及び水銀化合物の人為的な排出から人の健康及び環境を保護することを目的とした『水銀に関する水俣条約』が2013年10月に採択されました。水俣条約は、先進国と途上国が協力して、水銀の供給、使用、排出、廃棄等の各段階で総合的な対策に世界的に取り組むことにより、水銀の人為的な排出を削減し、地球的規模の水銀汚染の防止を目指すものです。我が国は 2016年2月に締結し、水俣条約は2017年8月16日に発効しました。この水俣条約の発効により、水銀の使用用途が制限されるため、水銀の需要が減少し、水銀を廃棄物として取り扱う必要が生じることが想定されています。

そこで、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令である『廃棄物処理法施行令』の一部を改正する政令において『水銀使用製品産業廃棄物』を新たに定義するとともに、その収集・運搬基準及び処分基準が追加されました。(施行日:2017年10月1日)

どんなランプに水銀が使われている?

オフィス・商業施設や産業用途で使用されるランプの種類は様々ありますが、水銀を微量ながら使用しているのは、蛍光ランプ、HIDランプ、CCFL及び低圧放電ランプです。

蛍光ランプ等の水銀使用ランプは、水銀等の使用に関する表示の有無にかかわらず水銀使用製品産業廃棄物に該当するため、法規制の対象になります。

水銀使用ランプに関する新たな措置

水銀使用製品産業廃棄物がより環境上適切に取り扱われるよう基準の強化が図られ、廃棄物処理法において、新たな措置が追加されました。事業者が水銀使用ランプを排出する際は、この廃棄物処理法に則り適正に行う必要があります。

フリートーク・コラム「衛生管理の重要性」

Fides Freetalk Fiormation

東京支店マネージャーの小川です。

このコラムの執筆も二回目となります。前回、東京支店スタートの思い出を書かせて頂きました。今回は、その新規開拓活動から現在に至るまでの状況を書かせて頂きます。

今から二年前、とある食品工場地帯の某製粉工場様の新規開拓活動を積極的に行い、初めてのお仕事を頂きました。その時は、数万円の電気配線工事でした。食品工場と言う事もあり、生産工場内の仕事や高額な仕事は、実績が無いと行わせて頂けないとの事で、生産工場内には、程遠い工場構内での仕事でした。

それでも継続して、お仕事を頂きたいとの思いで、毎月の定期訪問を欠かさず行い、問い合わせや現場調査依頼を頂ければ、直ぐに対応してきました。

その結果、少しずつですが、数万円から数十万、そして数百万のお仕事を頂けるようになりました。ここまでおよそ二年程掛かりましたが、ようやく実績を認めて頂けた、という実感が湧きました。

ようやく、生産工場内のお仕事も頂けるようになりました。ただ、食品工場という事もあり、工場内のルールは多々あります。異物混入などが無いように、工事の時は、ヘルメットの下にヘアネットを被る、持ち物や工事施工中の養生をきちんと行うなど、気を使う事が沢山あります。現場管理においても、一時も現場を離れる事が出来ない程、気を使っていました。

工具や資材を取りに一度でも生産工場内から外へ退出すれば、再入場の際には、粘着ローラーで全身のほこりやゴミを取ります。それから二種類の石鹸を使った念入りな手洗いを行います。その後に生産工場内に入る手前のエアーシャワー内を通過してようやく現場に入れるようになります。工場内で働かれている方々にとっては当たり前のことだと思いますが、工事をする立場としては、それがひと苦労に感じます。

ここでは二十四時間生産ラインが稼働している為、生産ラインが停止している日に工事を行うことが出来ないので、常に衛生管理に気を付けなければなりません。なので、工場内の出入りで余計な時間が掛からないように、あらかじめ段取りを入念に行う様になりました。

安全管理、工程管理、品質管理は当然ですが、このような衛生管理においても、顧客様より求められているニーズのひとつです。そんな顧客様のニーズにお応えが出来るようになり、実績として認めて頂けたことを心から誇りに思います。今後も、色々な顧客様のニーズに、お応え出来るよう精進して参りたいと思います。

今月の担当は…

東京支店マネージャー 小川 邦雄

小川 邦雄

それってドーシテ?「トランプのドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

社長コラム「社員の満足なくしてお客様の満足なし」

『日本で一番大切にしたい会社』著者の坂本先生は、会社は誰のための存在するのか、大切にしなければならない順番は、1番目は社員とその家族、2番にビジネスパートナーとその家族、3番目にお客様、4番目に地域社会の人々、株主は最後であると書籍の冒頭に記している。

15年前、社員の満足は一体どこにあるのか?社長の方針がどこまで浸透しているのか、価値観はどこまで共有されているのか、経営する上で大変重要な課題にぶち当たった。そこで経営コンサルタントに相談したところ、ビジョンの浸透、顧客管理、労働環境、やりがいなど20項目の設問で構成された社員意識調査が提案された。施工部隊の責任者であった私は、どのような結果になるのか大変興味深く、待ち焦がれた。全社の平均は、5段階評価の3点。俗に言う“ふつう”の平均的な評価でのスタートであった。その評価結果に予想をしていたものの、ショックを覚えた。

『あなたは上司から経営方針について説明を受けていますか?』の問いに5段階評価の“ふつう”以下の2点の評価があった。毎年、経営計画発表会で全社員向かって方針を発表しているので、当然ながら、5点満点がついても不思議ではないところである。しかし、上司が噛み砕いて伝えていない、と厳しい評価となって現れたのだった。その後全社の経営方針をブレークダウンするため、各部署のチーム年間計画を策定し、チームのリーダーはメンバーにその意図を伝えた。メンバー一人ひとりと何時間も掛けて面談をしたこともあった。経営数値、受注、利益情報など情報をガラス張りにして情報の共有を図り、社内行事の活性化により出席率を向上させ、とにかく、全社員の価値観の共有を図ってきた。

『あなたは、この7日間の間に、よい仕事をしたことで、上司から褒められましたか』の問いに1点の評価さえあった。歯の浮くような褒め方では、本当に伝わらないものである。毎週月曜日全社員が参加するフリーミーティングで先週のトピックスとして、『お客様に褒められた』とか『誰々さんからこんなに親切にしてくれた』など、全社員から情報を拾い集め、どんな些細なことでも褒め称えてきた。そこから、表彰制度が生まれ、朝礼や経営計画発表会で年間延べ200名ほどの社員が表彰されている。

振り返ると並木社長(当時)を先頭に、経営陣はアンケート結果を元に試行錯誤して、働き易い環境つくりに全力を尽くしてきた。苦節15年。漸く、念願の4.0点を超えることができたのだ。4点とは、コンサル会社から推薦される“ベストから学ぶ”ベンチマーキング先の平均点があり、わが社の当初の目標であったのだ。

そんな矢先に、前述した坂本先生の門下生である小林先生から、「いま、島根県の中小企業20社ほど経営コンサルを行っている。ついては、そのコンサル先の社長と11月に御社をベンチマーキングとして訪問したい。」と、協力要請を頂いたのであった。いろ
いろとわが社の現況を先生にお伝えしているうち、わが社の社員意識調査(社員満足度)が向上したわけが少しずつ明らかになってきた。価値観の共有、新卒者の採用、高齢者雇用、待遇、協力会社との連携、下請けからの脱却、労働環境の整備、産業医と全社員面談など総合的な評価である改めて確認できたのだ。今回、要請を引き受けたきっかけは、恩師への“恩返し”と“自らフィデスから学んでみよう”と考えたからである。

一方、お客様の満足度はいかがなものか。当時からわが社では、すべての商品サービスに対してお客様の声アンケートをお願いし、客観的な評価を頂き、更なるサービスの向上を図ってきた。5点満点の4.5点を目標にしていたが、目標達成まで時間を要し
てきた。特に、『満足いただける価格であるか』の問いにわが社がご提供する価値と頂く工事価格が釣り合わないという厳しい評価を頂いたこともあった。【value for money】であり、お客様は必ずしも廉価を求めているのでなく、納得できるものを求めているはずである。品質はもちろん、親切、丁寧、スーパースピード対応を心がけてきた。長い間、お客様第一主義に徹した証であり、評価は少しずつ好転してきた。近年では平均4.8点を越える高い評価を頂戴することができるようになった。

社員の働きやすい会社を目指し、社員の声、そしてお客様の声に耳を傾けて経営を進めてきた成果であると思う。『社員の満足なくして、お客様の満足はない。お客様の満足なくして、社員の幸せはない』の方程式を実践で証明できたように感じる。まだまだ、目指すは『顧客満足』『社員満足』ともに5点満点である。『顧客満足』と『社員満足』、果たしてどちらが先だろうか?熱帯夜のなか、眠れない夜がまだまだ続きそうだ。

hosoya
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