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FIDESレター

いざという時に機能しないと命に関わる、消防設備。 今回は住宅と企業の消防設備点検について特集します。-FIDESレター【2021年6月号】

FIDESレター 2021年6月号

ご家庭の火災警報器の更新時期はご存知ですか?

消防法の改正による火災の発生を音で知らせる住宅用火災警報器の設置が義務化されてから10年以上経ちました。(東京都では平成16年10月1日、それ以外の地域では平成18年6月1日に、新築住宅での取り付けが義務付けられました)火災警報器は設置してから約10年が交換の目安です。交換しないまま放置すると、内部の電池切れや電子部品の寿命などで火災を感知しなくなる恐れがあります。火災時の逃げ遅れに繋がりかねないので、まずは定期的な作動確認を含めた点検を行ない、作動しなかった場合は機器の交換をしましょう。

消防設備点検の実施義務

消防法(消防法第17条の3の3)により、消防用設備等を設置することが義務づけられている建物の関係者(所有者・管理者等)は、設置した消防用設備等を定期的に点検し、その結果を消防長又は消防署長に報告する義務があります。様々な器具が対象になっており、(下記 図1参照)建物の用途や規模により、消防設備士又は消防設備点検資格者が点検をしていきます。(下記 図2参照)

点検結果の報告義務

消防設備を点検した結果は、建物の用途によって決められた期間ごとに提出する必要があります。消防法17条3の3 に規定され、消防用設備等を設置した建物には年2回の設備の点検と所轄の消防署へ1年に1回(特定防火対象物)、または3年に1回(非特定防火対象物)の点検結果の報告が義務付けられています。(右記 表1参照)点検の種類としては、半年に1回行う機器点検、そして1年に1回行う総合点検があります。総合点検を行う際は機器点検と合わせて行うので、年に1度の総合点検と機器点検を合わせた点検、年に一度の機器点検のみの点検の合計年2回(半年で1回)の点検が必要です。

フリートーク・コラム「気候変動とニューノーマル」

Fides Freetalk Fiormation

六月という季節柄、梅雨による湿度の上昇や蒸し暑い日がやってきます。マスクの着用が当たり前となってきた昨今ですが、それでもこの時期のマスクは息苦しくなってしまいますね。少しでも快適に過ごすために、涼しい服装にしてみてはいかがでしょう。

涼しい服装と言えば、衣替えの季節でもある初夏、オフィスなどではお馴染みとなった『クールビズ』ですが、今からおよそ十六年前の二〇〇五年から始まり、当時の新語・流行語にも選ばれたそうです。以前は夏でもネクタイを締めて、ジャケットも着て仕事をしていましたが、ここ数年で猛暑が続き、クールビズが定着した今ではもう、考えるのも恐ろしい行為です。ちなみに、日本気象協会の二〇一七年度の調査によると、クールビズの認知度は九八・三%で、実施率は約六割とのこと。認知度と実施率にギャップがあるのは、例えば関東と東北などの地域において、そもそもの気温差があることが原因となっているようです。クールビズは業種や業態に関わらず対応できる気軽さがあるため、様々な企業で導入可能な活動です。近年、SDGs(持続可能な開発目標)の目標13『気候変動に具体的な対策を』に貢献できる取り組みとして、クールビズを実践している企業も増えています。これが新しいあたり前、つまり『ニューノーマル』となっているのです。

また、弊社のような建設業において、作業現場でよく見かけるようになったのが『空調服』です。これは作業着に小型のファンが搭載されており、服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにより、汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げることができるので、涼しく快適に過ごすことができます。使用するエネルギーもエアコンなどに比べて格段に少なく、環境にも配慮しています。ここ数年の猛暑により、導入する企業が増えているようで、建設業においてのニューノーマルとなりつつあるようです。

進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えを示したと言われています。気候変動の影響やコロナ感染の危惧による、現在の厳しい状況を新たなる成長のチャンスと捉え、『改革なくして成長なし』の精神で、様々な『ニューノーマル』を築いていくよう、精進していきたいと思います。

今月の担当は…

常務取締役 木島 秀昭

それってドーシテ?「安全第一のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

フィデス社長コラム「現場のDXと女性の活躍」

「人類社会で男子が重んずべき者なら、女子もやはり社会の半分を負って立つ者だから男子同様、重んずべき者」これは、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一氏が、晩年に刊行した『論語と算盤(そろばん)』の中での一節。欧米に学んだ渋沢氏は、すでに100年前から男女共同参画について説いていた。

現代日本では、ジェンダー格差は少しずつ埋まってきてはいるものの、いまだに女性と男性を分類し、男を先に並べる慣習が根強く残っている。しかし、幼児・学校教育においてはジェンダーフリーが進められ、出席番号は性別で分けることはなくなり、中学生のジャージも色で男女を分類することはなくなった。ジェンダーフリーが当たり前に育った子供たちが大人になる10年後、日本はどう変わっていくのだろうか。

欧米諸国の男性を象徴するスマートなエスコート『レディファースト』もジェンダー格差なのかもしれない。そもそもレディファーストには諸説あり、部屋に女性をエスコートし、先に入室させるのは、忍んでいる敵の襲撃から逃れる囮役だとか、食事の毒味役とかという説もある。そうなると、慎ましく3歩を下がって歩く女性を暴漢から守る日本男児の方がむしろ女性を尊重し、優遇しているようにも思う。

本来のジェンダーフリーは、それぞれの特性や能力の違いを互いに尊重し、活かすことではないだろうか。今、コロナ感染症や地球温暖化など地球規模で様々な課題が山積している。一人ひとりが責任を持って役割を分担しなければならないときに、ジェンダー格差はナンセンスでさえある。

それなのに、未だに建設業界は『男社会』である。その要因は体力的に男性の方が優位なだけであり、その優位性も機械化やIT化が進む今日の工事現場では男女の差が少なくなっている。ジェンダーフリーは人材確保の大きな転換点になると思う。

建設業界では、『現場管理のデジタル化』と『女性の活躍』が遅れていることは否めない。業務のデジタル化を進め、非生産的な業務を減らし、移動時間や現場管理時間を削減することを優先させる。そして、もう一つのキーポイントは『女性が働きやすい環境』を整備することであると考える。多くの女性は、家事と育児、仕事と家庭を両立させ、特に素晴らしい時間管理能力がある。子供が寝ている間にテキパキと段取りし、合間にはご近所やママ友と緊密に情報を交換し、更に“へそくり”を貯め込む原価管理も巧みである。その上、現場管理に不可欠な“交渉力”や“息抜き”も上手で、まさしくこれらの能力は、建設業の働き方改革が目指す現場監督にうってつけだ。

わが社は現場のIT化・機械化を進め、女性が活躍できる建設現場を目指す。より高い現場の安全と適切な労働環境を確保し、分業性やフレックスタイムを採り入れ、ワーク・ライフ・バランスを実現できれば、多くの女性が参入できるのではと期待している。『男社会』の建設現場に多くの女性技術者が誕生すれば、現場も変わる。夫々の能力を100%発揮して高品質できめ細やかな建築・生産設備をお届け出来ればと願う。只今、特訓中、乞うご期待を!

hosoya
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