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FIDESレター

2020年4月1日より、フロン排出抑制法が改正されました。業務用空調機・冷凍冷蔵機器の取扱がより規制が強化され、きちんとした管理が必要になります。-FIDESレター【2020年8月号】

FIDESレター 2020年8月号

フロン排出抑制方改正

フロン排出抑制法の改正(2020年4月1日施行)により業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器を廃棄する際の規制が強化されました

『フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律』(以下、『フロン排出抑制法』)の法改正が実施され、2020年4月1日より施行されました。フロン類について、機器の廃棄時の回収が予定通りの数値に達していない現状を受け、企業への罰則が強化されました。この法改正により、業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器等の機器管理者が、機器を捨てる際にフロン類を回収しなかった場合、行政指導などを経ることなく、即座に罰金が科せられるようになりました。

フロン排出抑制法の対象となる機器

業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器のうち、フロン類が使われているものが対象です。

機器を使用しているとき、廃棄するときのポイント

機器を 使用 しているとき

保有する機器の点検を実施してください。以下の 2 種類の点検を行う必要があります。

※専門知識を有する者…専門的な点検の方法について十分な知見を有する者(冷媒フロン類取扱技術者等)の事です。

機器を 廃棄 するとき

フリートーク・コラム「保安管理業務の使命」

Fides Freetalk Formation

二〇二〇年も折り返し地点を通り過ぎました。 振り返れば、 新型コロナが世の話題をほぼ独占してきた上半期でした。また、テレワーク、リモート、クラスター等々の聞き慣れない言葉も今は、当たり前のように耳にするようになりました。ワクチンが早く開発され、収束し、皆様の安全な日常が戻ってくる事を心から祈っております。

さらに追い討ちをかけるように、今年も、猛暑となるようです。コロナ予防をしながらの熱中症対策は、今まで以上に食事や、睡眠、体調の管理に心がけたいところです。日ごろから体温や血圧、体重を測定して自己の健康管理をされていると思います。同様に、皆様の施設の受変電設備を安心してお使いいただけるように保守点検をする役割を持っているのが保安管理業務です。私は今年の四月より、その部署の責任者を務めることになりました。

ところで、皆様は『保安管理業務』をご存知でしょうか?簡単に言いますと、お客様の電気設備(受電設備、非常用発電機など)の安全を守るための点検や測定、試験をする業務のことです。自家用電気工作物には、電気事業法により電気主任技術者を配置しなければなりません。大変危険な設備のため、有資格者を配置しなければならないのです。自家用電気工作物は経年により老朽化が進むと、故障や停電の原因になります。また保安管理を怠たると使用責任者、所有者に賠償責任を負う事例もございます。電気設備の保守・点検は、保安規定に基づいて実施され、不慮の事故を未然に防止することになります。日常の巡視点検や定期点検を通じて、危険箇所や経年劣化項目などを発見し、いつまでも安心、快適にお使いいただける電気設備をご提供することが我々に与えられた使命であります。万が一、我社の管理する保安管理電気設備に異常が発生した場合は、二十四時間三百六十五日、一時間以内の到着を約束しております。そして二時間以内に異常原因の調査、原因解明をいたします。健全な設備を保有するためには、必要に応じて臨時点検などの対応や電気設備の新増設に関するアドバイス、保全計画の提案など、施設管理担当者の代理業務も行っております。また、空調機器や生産設備機器などの更新や増設工事期間中の保守点検の実施もしております。その他にも、設備のお困りごとや心配事などございましたら、我社の保安管理チームにお気軽にお声がけください。

フィデスグループの技術力・機動力・組織力を生かして、お客様の施設をお守りしていく事を使命として参りますので、今後とも保安管理チームを宜しくお願いいたします。

今月の担当は…

取締役マネージャー  林 浩

それってドーシテ?「提灯のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

フィデス社長コラム「環境整備は活動の原点である」

先月、『環境整備』の見学者が久し振りにわが社を訪れた。関連会社の千葉施設管理センターがわが社を見習い、環境整備に取り組み始めた。これは大きな改革である。その責任者は、頼もしくも若い女性で、驚いたことに自ら環境整備委員長に名乗りを上げたそうだ。環境整備の先輩として視察を受け入れたからには、良いお手本を示さなければならない。そして今回の視察が、我が社の環境整備を改めて見直す良い機会になればとも期待した。

一口に『環境整備』と言っても、整理、整頓、清潔、清掃だけではなく、挨拶や振る舞い、約束の遵守、安全や社会貢献まで含まれる。これこそが、30年以上も掛けてわが社が取り組んできた『お客様志向の環境整備』なのである。今回の視察で恥を晒すわけにはいかない、そこで原点に戻って、先ずは使わないものを捨てることから始めた。なんと、4トンの産廃コンテナに入りきれない程の不要品が集まった。その量は、今まで環境整備をサボってきたバロメータであり、エコの時代、廃棄物の多さに襟を正す結果ともなった。視察を終えた女性環境整備委員長に、「環境整備は、まず不要な物を捨てることから始まり、必要な物を必要な時にすぐに取り出せるよう整理整頓することだ」と伝え、エールを送った。それは同時に自分自身への戒めでもあった。

弊社がまだ『城南電設』であった1993年(平成5年)3月、並木会長が経営の師と仰ぐ一倉定先生が、経営指導に来社された。私は一倉先生から直接ご指導を頂く事はなく、わが社の経営計画を通じて会長から学んできた。先生は基本方針として『お客様第一主義』と『環境整備』、『重点主義』の3つの柱を掲げておられ、わが社は愚直にその方針に守ってきたと自負している。一倉先生のご指導となれば、我々社員としては、環境整備に一段と力が入り、仕事そっちのけで毎日掃除に取り組んでいたことを想い出す。その頃の私は、経営者の視点など持たず、ただひたすら床や壁、いたるところを磨き込んでいた。スコップの先をサンダーで磨いたり、トイレの便器を外して汚れをそぎ落とすなど、全社員で裏、隅、隙間、見えないところを綿棒や歯ブラシ、楊枝を使って汚れや垢を徹底的に落とした。城南電設はそこまでやるかと言われ、他から見たら常軌を逸した環境整備であったに違いない。誰も気づかない汚れを見つけたり、清掃用具や収納方法を考えたりと、新たな気づきや創意工夫の喜びを肌で感じていた。当時、建設業界はバブル崩壊後の最も厳しい時代であった。環境整備は、売上や利益に直接貢献することはなく、この活動に取り組むことは、経営者としては大きな決断だったに違いない。

現在では、一倉先生の視察や環境整備の指導という貴重な体験をした社員も少なくなった。今のルーティン化された環境整備に、一抹の不安を覚える。わが社が厳しい経済状況や幾多の苦境を乗り越え存続できた要因のひとつとして、環境整備があると断言できるのだが……。ゴミが落ちていれば拾う、汚れていたら掃除する、汚れている場所、危険箇所、使い勝手の良し悪しなどを発見し、その気づきが“活動の原点”となり、お客様第一主義の商品とサービスがご提供できるのだ。環境整備は、気づき、行動することで得られる“修行”のようなものであり、科学的な説明はとても難しく、不要でもあり、実践した者にしか分からない喜びでもある。

先般、一倉先生の著書である『マネジメントへの挑戦』復刻版を読んだ。帯には『55年前、日本の経営者を震撼させた《反逆の書》』、『日本のドラッカーと呼ばれた男』と紹介されている。その経営実践学は、今なお色褪せることなく胸に迫って来た。計画とは立てた人の決意であり、あたりまえのことをあたりまえに実行すれば目標は達成できる。単純明快であるが、そのあたりまえのことがなかなかできないのだ。コロナ禍によりニューノーマルが生まれている。こんなときだからこそ、顧客対応力の真価が問われるところだ。改めて一倉経営実践学を学び、“環境整備の城南電設”を復活させてフィデスを永遠に存続させる、そんな決意を新たにさせてくれた視察であった。

hosoya
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