電気工事・空調工事を中心にあらゆる設備工事を
安心とともに提供する、フィデス株式会社(千葉県)

FIDESレター

家庭やオフィス、工場や店舗など、様々な建物に設置されている『分電盤』。 あなたは、もしもの災害時に分電盤を操作することができますか?-FIDESレター【2017年9月号】

FIDESレター 2017年9月号

「もしも」の時に対応できる?分電盤を知ろう!

毎年9月1日は『防災の日』です。家庭やオフィス、工場や店舗、様々な建物に設置されている『分電盤』。あなたは、もしもの災害時に分電盤を操作することができますか?

そもそも分電盤とはなにか?

分電盤とは、配線用遮断器や漏電遮断器の各種ブレーカ、電力量計(電力メーター)、リモコンリレーやタイマーの制御装置などを収容した、金属製またはプラスチック製の収容箱のことです。分電盤は、壁に埋め込む方式、直接壁面に露出して取り付ける方式に分類されています。

多くの電気機器を同時に動かしてしまい、回路が過負荷になった際に、分電盤内部のブレーカによって電路を遮断し、安全を確保します。ケーブルの損傷によりショート(短絡)が発生した場合でも、分電盤内部のブレーカが短絡部を検出して電路を遮断します。

電気は基本的に電柱から引込線で各建物に送られてきます。太いケーブルで供給される幹線を、分岐ブレーカで細かく分けるという用途のため『分電盤』という名称で呼ばれています。

分電盤の基本的な仕組み(家庭用分電盤の場合)

サービスブレーカ(アンペアブレーカ)

電力会社との契約用ブレーカで、電流制限器とも呼ばれています。契約時に建物内で使用する電気器具の容量に合わせてアンペア数を決めます。スイッチの上に記されている数字が使用可能な契約電流で、それ以上の電気が流れると、自動的にスイッチが切れる仕組みになっています。
※地域や契約によって付いていない場合があります。

漏電ブレーカ(漏電遮断器)

漏電を感知し、0.1秒の速さで自動的に電路を遮断する装置です。これを取り付けると家中の電気設備・器具の漏電による事故や火災を未然に防ぐことができます。

分岐ブレーカ(配線用遮断器)

安全に使用できる電気の量には制限があります。『配線用遮断器』とも呼ばれる分岐ブレーカは、各部屋に電気を送るためにいくつかの分岐回路に分かれて配線されています。それぞれの回路で規定以上の電気が流れた場合に自動的に電路を遮断するため、一度に大量の電気を必要とするエアコンや電子レンジなどの電気器具は、専用回路配線にするのが一般的です。

ブレーカが動作した時は…

もしもブレーカが動作して停電になってしまった場合は、下記の確認をしてみましょう。

漏電とは?

通常、電気配線や電気器具類には、電気が漏れないよう『絶縁』という処理がされています。漏電は、電気製品などの電線部分の破損や傷、内部の結露などによって電気製品の外側部分に電気が流れ出てしまう事です。これは水で例えると『漏水』であり、本来水が通るべきルート(水道やホースなど)に穴などがあいてしまうと、そこから水が漏れてしまうことと同様の現象です。漏電は、人体への感電や、機器の火災といった、深刻な事故の原因となることがあります。

中性線欠相とは?

現在の家庭用電力は、100V と 200V のどちらも使える単相3線式が主流で使われています。単相3線式では、中性線が劣化や断線した場合、電化製品に異常電圧がかかります。万が一、電化製品に高い電圧が加わった場合、電化製品が焼損する場合があります。

電線の短絡(ショート)とは?

コードが家具の下敷きになったりして電線の絶縁体を傷つけると、電気が決められた道順(回路)を通らずに、裸の銅線と銅線が接触した部分を近道することがあります。これをショート(短絡)といいます。短絡が起きると、非常に大きな電線が流れて火災を起こす原因になります。

分電盤を長期間使用して古くなっていたり、ご使用環境により各ブレーカが正常に動作しない場合は、分電盤の取り替えが必要になります。

漏電ブレーカは製造後15年が交換の目安です。15年以上経過した分電盤を所有している方は、ブレーカの動作確認などの点検をおすすめ致します。

フリートーク・コラム「達成感!」

Fides Freetalk Formation

私が電気設備工事に携わってから四半世紀が経とうとしている。一番最初に就いた現場の事は今でも鮮明に覚えている。(二度と体験できないことが有りすぎて…)

その現場は一階から四階まで公共施設が入り、五階から十八階までが住居部の高層マンションだ。住居は1フロアーで9世帯分、一つの住居が3LDKという間取りである。

住居部の施工管理は大変だった。五階で内装大工さんが間仕切りを組んでいると七階では電工さんが配線工事をし、十一階ではスラブ(床部)配管をしている。十一階のスラブ配管をチェックし、施工写真を撮り終えると、次は七階に降りて配線のチェックと施工写真の撮影、五階に降りて内装の仕上がりを確認し、大工さんと世間話をしながらいつ頃から施工できるか確認する。一旦事務所に戻り、現像が出来上がった施工写真の整理。この頃はデジカメでは無かったので本当に大変だった。

躯体(床や壁、梁など建物の構造を支える骨組のこと)が打ち上がる度にこのスパイラルが続くと思っていたら、なんと更に作業工程が増えてきたのだ。ボード開口、照明器具、スイッチ、コンセントの取付け、とにかく沢山やることがあり、目が回るような毎日だった。

そして全設備の取り付けが完了し、やっとこのフロアーから抜け出せる……と思いきや、甘かった。先輩から「点灯試験するぞ」と言われ、後について行った。

先輩の作業を見守っていると、施工した照明器具から明かりが灯り、薄暗い室内が明るく照らされた。五階から十八階までの一二六世帯全ての作業が終わった時はなんとも言えない達成感があったが、それ以上の達成感を感じたのはこの受電した時だった。今でも、受電する時の達成感はあの頃のまま変わる事がない。

この現場で施工した設備の中で最初で最後の設備がある。それは『航空障害灯※』であり、これだけは四半世紀の間工事に携わってきたが、未だ嘗てこの新入社員の時に施工したっきりの設備である。それも含め、とても貴重な施工体験だった。

あと何年現場管理ができるのか分からない。他にも施工したことのない設備は多々あるので、常に挑戦していきたいと思う。昔成し遂げたような達成感を、これからも得ていきたい。

※航空障害灯…夜間に飛行する航空機に対して、超高層建築物などの建築物の存在を示すために使用される電灯。

今月の担当は…

電気施工管理マネージャー
室田 猛

 
室田 猛

それってドーシテ?「ものさしと定規のドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

生き抜くことが使命!

9月1日、忘れてならない防災の日、この日、各地の公共施設や企業は一斉に防災訓練を行う。

所属する業界団体の千葉県電業協会も万が一に備えて千葉県と防災協定を締結し、震度5以上の地震や大雨洪水などが発生した場合、会員はダムや浄水場など県民のライフラインである重要な施設の被災状況を自主的に確認するなど不測の事態に備えている。

しかし千葉県と電業協会が合同で毎年この日に行う防災訓練の進め方に、些かの疑問を感じていた。東日本大震災レベルの地震に襲われたとき、我々は県民のライフラインをどれだけ守ることが出来るのだろうか、我々のミッションを全うするために、果たして大災害時に本当に我々の力が発揮できるのだろうか、防災訓練の反省会で度々物議をかもしてきた。

そこで東日本大震災の被災地、福島県の電設業協会と資材卸業者、岡田電気産業株式会社に協力を頂き、福島県いわき市を視察することにした。災害直後の街の様子、各社の事務室内の状況、又、被災後の対応など、当時の混乱した状況を写真や動画など、生々しい体験談を交えた報告をお聞きし、改めて背筋が凍る思いであった。TVや新聞で報道されたものとは大違い、目の前で人や家屋が流されて行く災害の悲惨さ、景色を変させてしまう自然災害の脅威に改めて驚愕した。

最も不安だったのは連絡が取れない、情報が取れない、携帯電話やテレビなどの情報源が停電や通信基地局などの倒壊により遮断され、社員や家族の安否、被災状況など、何よりも最優先に欲しい情報が入手できない焦りや苛立ちが不安をさらに募らせた。又、壊滅した金融システムによりカードが使えない、ATMが使えない、お金がない、「社員の生活を守るには、最低一ケ月分、全社員分の給料を金庫に現金で仕舞って置いた方が良い」「食料については大きな心配はない、比較的早く
手にすることができた、今の日本では如何なる状況でも飢え死にすることはない、何とか生き抜けるもんだ、例え離ればなれになっていても、家族や社員の無事さえ確認できれば、安心して手近な所から復興支援が出来る」こう語ってくれた姿がとても印象的であった。

この安堵感を担保出来れば、人の持つ使命感は極限状態の中でも大きな力を生みだす、と言うことを実感し、そして我々の防災シミュレーションは机上の空論であり、実質的になんら機能しないのでは、との虚しさを思い知らされた。

いわき市内には商店街や住宅、公共施設などが立ち並び、人々にも明るい笑顔が戻ってきた。完全に復興したかのようにも映った。しかし原発問題の影響は根深く、地元に戻れないもどかしさや長期に亘る仮設住宅生活からのストレス、地元住民との諍いなど、目には見えない傷跡を残している。復興半ば、本当の復興にはもう暫く時間がかかりそうだ。

様々な研究機関が地震の発生を予測している。千葉県を含む首都圏では30年以内に震度六弱の地震が発生する確率は非常に高く、特に千葉市ではその確率が85%に及ぶと予測されている。勿論、起こらないことをただ祈るばかりだが……自然災害のうち98%は、発生から72時間以内に被災者が救出されるそうだ。つまり、万一被災したとしても、3日間自力で自分の命を守ることが出来れば、生き抜くことができる。天災は忘れた頃にやって来る。自然の前では、我われ人間は全く無力であるが、自分の身は自分で守ること、被害を減らすことは出来る筈だ。

皆さん、この防災の日を機にもう一度、“自分の身は、自分で守る”これを見つめ直してみては如何でしょうか。最寄りの避難場所をご存知ですか?緊急時に連絡は取れますか?社員や家族の安否確認はできますか?伝言ダイヤルを利用できますか?万一のとき、食料の備蓄は?水の確保、救急箱、常備薬は大丈夫ですか?

わが社では、緊急時は24時間365日対応をお約束しています。世の中、天災ばかりでなく、戦争や経済急変など様々なリスクに取り囲まれています。どのような状況下になっても、“自分の身は、自分で守る”しかないのです。もしもの時でも、社員とその家族、そしてわが社を支えてくれる相互協力会の皆様とその家族、共に何が何でも“生き残り”、そして、いち早く事業活動を立て直し、真っ先にお客様施設の復旧に駆けつけます。

最後に福島県電設業協会の理事の皆様、岡田電気産業株式会社の皆様、お忙しい中ご対応頂き深く感謝申し上げます。

hosoya
上部へスクロール