電気工事・空調工事を中心にあらゆる設備工事を
安心とともに提供する、フィデス株式会社(千葉県)

FIDESレター

自然の脅威から身を守ろう!夏の自然災害と対策-FIDESレター【2023年7月号】

FIDESレター 2023年7月号

自然の脅威から身を守ろう!夏の自然災害と対策

自然の脅威から身を守ろう!夏の自然災害と対策

夏は様々な災害が発生しやすい時期

夏は気候の変化や自然の活動が活発になる一方で、様々な災害が発生しやすい時期です。台風や異常気象による豪雨、それらによって発生する停電など、私たちの命はもちろん、生活や財産に大きな影響を及ぼす可能性があります。もし、高温多湿な気候になる夏場に災害が起きた際は、どんな事に注意すればいいのでしょうか。

夏は様々な災害が発生しやすい時期

災害時の熱中症に注意!

災害時の熱中症に注意!

災害時には、水道や電気などのライフラインが使えない場合があります。その場合、気温や湿度のコントロールやこまめな水分補給が難しくなるだけでなく、慣れない環境によるストレスで体調が変化する、睡眠不足や生活のリズムが乱れるなど、熱中症を引き起こす要因が重なり、重症化してしまうおそれがあります。

災害時の熱中症対策

自発的脱水に気を付けよう!

私たちがかく汗にはナトリウムが含まれています。大量に汗をかくことでナトリウムが失われますが、そこで水だけを摂取すると、体液内のナトリウム濃度が低下します。すると、ナトリウム濃度が低下しないように水を飲む欲求が低下し、同時に余分な水分は尿として排出され、体液不足になります。これが、自発的脱水症として知られています。この状態になると、汗をかく前の体液量を回復することができず、運動能力が低下して体温が上昇し、熱中症の原因となる可能性があります。大量に汗をかいた際には、水分だけではなく、適量の塩分も同時に摂取することが大切です。

自発的脱水に気を付けよう!

豪雨などによる水害に注意!

7月から秋頃にかけては日本に接近、もしくは上陸する台風が多くなり、近年では、川の氾濫、土石流、がけ崩れ、地すべりなどの自然災害が頻繁に発生し、人々の生活や生命が脅かされる状況になります。
また、短時間で狭い範囲に激しい降雨、いわゆるゲリラ豪雨が頻繁に起こっており、特に都市部では宅地開発などによって川の水位が急激に上昇し、道路や住宅が浸水したり、地下のアンダーパスなどが水没するなどの被害が発生しています。

豪雨などによる水害に注意!
豪雨の危険性

浸水などから避難するときの注意点

自然災害においては、不測の事態も想定されることから、避難行動は計画された避難場所等へ避難することが必ずしも適切な行動ではありません。切迫した状況に応じて自宅や隣接建物へ避難する場合もあります。

軽微かつ安全な服装で

軽微かつ安全な服装で

ヘルメットで頭を保護してから、靴紐のある運動靴を履いて避難しましょう。裸足はもちろん、長靴も中に水が溜まると移動し辛くなるので×。

足元に注意する

足元に注意する

道路が冠水していると足元が見え辛く、側溝やマンホールなどに気が付きにくくなります。傘などを杖代わりにして歩くと安全です。

単独行動はしない

単独行動はしない

避難するときは2人以上で行動すること。お互いの体同士をロープで結んで、流されないようにしながら移動しましょう。

水の深さに注意する

水の深さに注意する

歩行可能な水の深さは50cmが目安ですが、水の流れが速い場合は、20cm程度でも危険なので、無理は禁物です。

要配慮者に配慮する

要配慮者に配慮する

高齢者や傷病者の方は背負い、子供には浮き輪などを着用させて、安全を確保しましょう。その際は目を離さないように。

気象情報に敏感になろう!

気象情報に敏感になろう!

◎防災気象情報を知っておこう

大雨や台風の際、気象庁はさまざまな気象情報を発表します。気象情報の種類とそれらの情報がどのような状態を意味しているのかは、下記の様になります。

◎防災気象情報を知っておこう

◎暑さ指数に注目する

暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響が大きい ①湿度、 ②日射・輻射など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標になります。

◎暑さ指数に注目する

フリートーク・コラム「ケガと弁当と労働災害」

Fides Freetalk Fiormation

『ケガと弁当は自分持ち』という言葉をご存じですか?これは昭和時代から平成初めごろまで建設業における職人たちの間で頻繁に使われた言葉です。この言葉には様々な意味が込められています。


①『自分で負ったケガは自分の責任とするべきである』…職業上のケガや怪我は、自分がその責任を負うべきであり、他人に迷惑をかけることはないという意味です。
②『ケガをするようでは一人前の職人ではない』…職人としての技術や能力を持つ者は、ケガをしないように注意深く作業することが求められるという意味です。ケガをすることは未熟さや不注意さを示すものとされます。
③『職人は腕(技術)を売りにしているので、ケガをしている様では格好が悪い』…ケガをすると職人としての評判や信頼を損なうことになるものとされます。
④『自分で食べるものは自分で用意する』…自分の生活や仕事に必要なものは、自分自身で準備するべきだという意味です。他人に頼らず、自立した姿勢を持つことが重要とされます。
⑤『弁当を持たずに他人に頼ると一流になれない』…弁当を持っているかどうかは、自分の能力や資質を示す一つの要素とされます。


この言葉ひとつに、自身の安全や責任を意識し、成熟した職人や労働者として振る舞うことが求められるメッセージが詰まっています。現在では、現場作業においての怪我は自己負担、という訳にもいかず、作業中断及び工期の遅延であったり、人的リソースの不足に繋がったりと、公的な保険のサポートはあるものの、様々な面で迷惑をかけてしまいます。


特に夏の暑い時期には多くの事故や災害が発生します。この時期は気象条件や体調の変化、慣れからくる安全意識の緩みなどに注意が必要です。自分たちでやっているから大丈夫だろうと慢心したり、急いでいるという理由で安全を軽視したりしてしまうと災害につながります。ゲリラ豪雨や台風など自然の脅威にも注意が必要であり、夏本番になっていないにも関わらず、既に熱中症などの事故も発生しています。そのため、建設業界では七月に多くの場所で安全大会が開催され、安全第一と労災事故の撲滅が継続的に呼びかけられています。


『ハインリッヒの法則』という労働災害の原因と結果の関係についての理論によると、一件の重大事故の背後には二十九件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には三百件のヒヤリハット(危険な状況や事故につながる瞬間)が存在するとされています。ヒヤリハットの対応策のひとつとして、簡単で誰でもできる、挨拶することや声をかけ合う『一声運動』があります。例えば、「おはよう」「いってらっしゃい、気を付けて」「お疲れ様です」「ありがとうございます」という声掛けを徹底することで、働く人の体調の変化に気を配り、作業場所の危険箇所を見つけることができます。これによって、三百件のヒヤリハットを減らし、事故を防ぐことができるのです。


現場で作業をする方も、そうでない方も、皆で一声運動を実施し、笑顔で挨拶を交わしましょう。どうか皆様、ご安全に!

今月の担当は…

常務取締役
 木島 秀昭

常務取締役 木島 秀昭

それってドーシテ?「チョコレートのドーシテ?」

それってドーシテ?「チョコレートのドーシテ?」

代表取締役社長 細矢 充

異国から眺めた日本、そしてフィデスは今!

新型コロナ感染症が5類に移行し、海外旅行の予約状況が急回復しています。5月の連休には20万人超が海外に出かけたそうです。わが社でも海外研修を再開しようとの声が挙がり始めました。単なる観光旅行ではなく、毎回、テーマを決めた『研修・視察』です。

わが社の海外研修旅行の歴史は古く、40数年前からアジアの国々を訪ねていました。その当時は単なる物見遊山に終わっていたのです。必死に経営改革に取り組みはじめた1996年頃、建設業界は、長時間労働と3Kの劣悪な労働環境の改善が叫ばれていました。省力化、デジタル化は夢の夢、現場事務所にコピー機やFAXがあれば上等でしたし、施工図は全てドラフターによる手書き、現場技術者の深夜作業は当たり前、と言う時代でした。

それでは先進国アメリカはどうなんだろう?アメリカの同業者に行ってみようよ!と、怖いもの知らずで、同規模の電気工事会社を全社員で訪問しました。するとびっくり仰天、既に施工図はCAD、インターネットやメールを使いこなし、工程管理は『CPM』が普及していました。約束した工程に遅れが生じた場合、原因を作った業者がペナルティを負う仕組みがあり、そもそも、下請けと言う言葉がなく、下請け、元請の関係がなく、全ての業者は対等な立場のパートナーでした。品質管理、施工管理ともに無駄なく、「流石!合理的」と胸が躍りました。

帰国後、早速CADを採り入れ、取引先の大手ハウスメーカーにもアメリカの工程管理『CPM』を提案しましたが、見事に一蹴されました。残念ながら今でも、アメリカのような工程管理の“文化”は定着せず、未だに主導権をゼネコンが握る重層的な下請け構造は、責任だけを下請けに押し付ける、これでは“パートナー文化”は根付きません。結局、旧態依然の業界慣習を変えることに限界を感じ、お客様に直接お取引をお願いするしかない、とわが社は直需志向へ転換したのです。

その後もわが社の研修視察は、カナダではSDGsの先駆けに触れ、シンガポールでは環境整備の概念を学び直し、いよいよ“Trans Alps” でヨーロッパへと広がり、オランダではワークライフバランスを学びました。業務のIT化、環境整備、ワークシェアリングや働き方改革、超過労時間の削減、エコロジーなど、身をもって海外から多くのこと学び、今のわが社の企業文化、風土の醸成に、間違いなく役に立っていると自負します。

現代社会では、バーチャルリアリティを使えば日本にいながら海外旅行を体験することも可能です。しかし、現地の臨場感や空気、風土を味わうことはできません。実際に空港から旅立つときのワクワク感や緊張感はモチベーションを高め、海外研修によって触れることのできる仕事観、生活環境、風習や国民性の違いは、見識を高める上で重要だと思います。

海外研修はわが社の企業文化を醸成し、社員は自己実現によって成長し、その成果としてお客様への更なるサービスの向上に繋がります。その善循環はお客様の満足とわが社の成長に必ずや役立つと信じています。

世界は未だ未だ広い、お手本は無限にある、社員に『人生を楽しみ、学ぶ』機会を提供し、自ら創造させれば必ずや新しい発想が生まれます。何卒、わが社の取り組みにご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

hosoya
編集後記
上部へスクロール